それで大丈夫?怒りっぽい子に育つ親の5つの特徴と対策を紹介
相談させてください。
最近怒りっぽい子に育つ親の言動がある、という話をきいてとても心配になっています。
自分の言動は大丈夫なのかな、と…
自分自身がイラっとしやすいタイプなので、気になります。
まとめてもらえるとありがたいです。
こんな相談をいただきました。ありがとうございます。
子どもが怒りっぽくなる理由としてはさまざまで、気質や発達段階的なものあります。
しかし、日常生活における親の子どもへの関わり方も、影響を与えるひとつの要素となります。
怒っている子どもを目の前にして、親として子どもにどのように接すれば良いのかを悩む方も多いことでしょう。
今回は怒りっぽい子どもに育つ親に共通する特徴や、子どもの怒りや不安が表れやすい時期における対処法について詳しくご紹介します。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
怒りっぽい子に潜む心理的な不安とは?
子どもが頻繁に怒りを爆発させる姿を見ると、親としては心配になるものです。
怒りは一時的な感情の発露に過ぎないかもしれませんが、その背後には深い心理的な不安が潜んでいることがあります。
怒りっぽい子どもの多くは、自己肯定感が低下しています。
自己肯定感が低いと、自分に自信が持てず、些細なことでも過剰に反応してしまいます。
自分が他者に受け入れられていない、価値がないと感じると、その不安が怒りとして表れることがあります。
また、子どもは親からの愛情を強く求める時期でもあります。
親からの愛情を十分に感じられないと不安感が増し、それが怒りとして表れることがあります。
愛情不足は、親が忙しすぎて子どもとの時間を十分に取れない、または親自身が感情的に不安定である場合などに起こりやすく、子どもは無意識のうちに親の注意を引こうと怒りっぽくなることがあります。
ズバリ!怒りっぽい子に育つ親の5つの特徴
怒りっぽい子どもに育つその原因の一部は、親の育て方や接し方に起因することがあります。
怒りっぽい子どもに育ちやすい親の5つの特徴をチェックしましょう。
1. 一貫性のないルールを課す
一貫性のないルールを課すことは、子どもの混乱を招きます。
親が時々で異なるルールを課したり、同じ行動に対して異なる対応をすると、子どもは何が正しいのか分からず不安になるでしょう。
この不安が積み重なることで、怒りとして表面化することがあります。
家のルールを決めるときは可能な限り一貫性を意識し、親の気分でルールを変えることは避けましょう。
2. 感情的な反応を見せる
親が頻繁に感情的な反応を見せると、子どもはそれを模倣するようになります。
親が怒りやすく、感情をコントロールできない場合、子どもも同じように怒りを爆発させるようになります。
親自身に感情的になりやすいという自覚がある場合は、以下のような対策方法を知っておきましょう。
・「ちょっとトイレに行くね」など声をかけてその場から離れる
・飲み物を飲む
・深呼吸をする
・6秒数える(100から6ずつ頭の中で引き算するなども効果的)
感情に任せて怒ったり泣いたりする前にこういった行動をとれれば、感情のぶつかりかたも少しマイルドになるでしょう。
3. 過度のプレッシャーをかける
子どもに過度のプレッシャーをかける親は、子どもの怒りを引き起こします。
学業やスポーツ、その他の活動に対して高い期待を押し付けると、子どもはそのプレッシャーに対処しきれず、ストレスが溜まります。
その結果、不安やフラストレーションが怒りとして表れます。
4. 愛情表現が不足している
子どもは親からの愛情を強く求めます。
親からの愛情を十分に感じられないと、不安や孤独感が募り、怒りっぽくなることがあります。
親子といえど、違う人間なので子どものことを思っていても言動に表れていなければなかなか愛情は伝わりません。
・子どもに対して優しい声かけをする
・子どもの変化に気づき、成長を言語化する
・無条件で「大好きだよ」「大切だからね」など言葉で伝える
このように、言葉と態度で子どもに愛情を伝えていきましょう。
小さな子どもであれば、ハグや抱っこなどのスキンシップもよいでしょう。
5. 過保護または過干渉
過保護や過干渉も、子どもの怒りを誘発する要因となります。
親が過度に干渉し、子どもの行動を細かく制限すると、子どもは自分の自由や独立性が奪われていると感じます。
このフラストレーションが、怒りとして表れることがあります。
干渉したり、守りたくなる気持ちはわかりますがグッと我慢して子どもの選択や考えを尊重しましょう。
かといって放任するのではなく、見守り、「いつでも相談していいんだよ」と子どもが相談しやすい空気をつくっておくことも大切です。
子どもの怒りや不安が表れやすい時期の対処法
子どもが成長する過程で、怒りや不安が表れやすい時期があります。
特に環境の変化や発達の過程において、子どもの情緒は揺れ動きやすくなります。
幼児期は、自我が芽生え始める時期です。
この時期の子どもは、自分の欲求を言葉でうまく伝えられず、フラストレーションを感じることが多くなります。
この場合は、子どもの気持ちに共感し、言葉で表現できない怒りや不安の理解に努めましょう。
そうすることで、子どもは安心感をもって穏やかに過ごすことができるでしょう。
また、自己主張が強くなり、友達関係も活発になります。
新しい環境やルールに適応するのに不安を感じることがあり、そのストレスが子どもの怒りっぽさにつながることがあります。
この場合、幼稚園や学校での一日の流れやルールを事前に伝えて、子どもの不安を和らげるとよいでしょう。
さらに放課後や週末にはリラックスできる時間をつくり、子どものストレスを軽減します。
そうすることで、子ども自身で感情をコントロールすることができるようになります。
まとめ
子育ては試行錯誤の連続であり、完璧な親になる必要はありません。
大切なことは子どもの感情に寄り添い、共に成長する姿勢です。
今日から少しずつ意識を向けて、子どもと共に素晴らしい未来を築くための一歩を踏み出しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。