【宗像市】八所宮本殿のすばらしい彫刻・妻飾りの「龍」に感動!一度は行きたい市内のパワースポット紹介♬
宗像市吉留(よしどめ)に鎮座する八所宮(八所神社)は遣唐使が航海の安全祈願をし、名だたる武将も参拝したと伝えられていて、古くから地域の人々の信仰が厚い神社です。
立春もすぎポカポカ陽気にさそわれて、コミュニティバスにのって八所宮(はっしょぐう)をたずねました。
吉武コミセン駐車場で下車すると県道29号線武丸交差点はすぐそばで、そこには参詣道(さんけいみち)大鳥居があり、歩いて10分ほどで到着です。
◇八所宮参道をあるく
八所宮の入り口につくと社号標、鳥居を前に一礼をして参道をすすみます。
ふかい緑の中を先につづく鳥居を見ながら、苔むした階段をのぼると、とても神聖な気持ちになります。
三の鳥居をくぐると、左手に小さな神社が祀られていました。
現人(あらひと)神社です。
八所宮のご守護の神様であり、万病を平癒し災疫解除する神として、遠方からの参拝者も多い霊験あらたかな神とされています。
ようやく最後の鳥居が見えました。
見あげるとそこには、樹齢数百年という木々が立ち並んでいて、神秘的な世界です。
境内をかこむように広がる鎮守の杜は、約6.5ヘクタールに及ぶ原生林で、県指定の天然記念物になっています。
◇八所宮の境内
原生林に囲まれる境内では、ここだけ特別な空気を放つ広々とした聖域を実感することでしょう。
歴史を感じさせる建築物にも、心をおだやかにしてくれる力を感じます。
ここ八所宮は日本神話でしられる伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)ほか、4組の夫婦神八柱を、神武天皇のご神託により西暦674年に祀ったとする神社です。
神武天皇が赤馬に乗った祭神に道案内されこの地に来たことから、この辺りを「赤馬→赤間」とよぶようになったといわれています。
拝殿手前に授与所があり、呼び鈴をならせばご神職が出てこられるようです。
ご神職によれば一人で対応しているので、授与所に出られないことも電話対応が難しいこともあるとのことでした。
昼前になると少しずつ参拝に来られる人の姿が多くなってきます。
これから登山をするという年配のご夫婦も、参拝をすませてから出発すると話してくれました。
*拝殿・本殿
拝殿では順番を待ち参拝をすませます。
赤間では釣川の真砂(まさご)をお潮井砂(おしおいすな)として、心身のお清めや災難除けなどに用いる風習があるそうです。
設置されていた袋に少しいただいて帰ることにしました。
拝殿・本殿ともに価値の高い建造物として、宗像市の有形文化財に指定されています。
左側から本殿にむかうとまず目にはいるのが、屋根の部分にほどこされた彫刻のすばらしさです。
全体に篭彫り(かごぼり)・丸彫りなどの立体的な彫刻をほどこす技法が使われています。
特に妻飾り(屋根の三角部分の装飾)の龍の彫刻を見たときには、その迫力にハッとしました。
龍の彫刻は両サイドにあり、デザインが少し違うような気もします。
社殿の美しさにひかれて、気がつくと何度か周囲をまわっていました。
*境内神社
本殿のうしろには境内神社が鎮座します。
向かって左側には、稲荷神社・須賀神社が祀られています。
その横につづいて、八幡神社や貴船神社も祀られていました。
*平和乃鐘
もともとこの神社に寄進された「平和乃鐘(洪鐘)」は、豊臣秀吉によって持ち去られ広島県の厳島神社に奉納されたという歴史があり、昭和59年にいったん返還されたのち平成25年にふたたび厳島神社に戻されたそうです。
現在は写真がおさめられていました。
*神輿庫・行列道具倉庫
八所宮で例年行われる「秋季大祭」は、五穀豊穣と無病息災を願う伝統行事で、200年続くといわれる「御神幸行列」は夜おこなわれる幻想的なものです。
その際つかわれる道具一式や神輿などがていねいに保管されています。
修復を終えたらしい土塀がより景観を美しくみせ、おおきな藤棚の藤の枝が、開花の時期をまつように広がっています。
なかなかチャンスがなく、先延ばしになっていた「八所宮」の参拝がかないました。
昨年4年ぶりに再開された、市指定無形民俗文化財の「八所宮御神幸祭・古式大名行列」を今年はぜひ体験してみたいものです。
◆八所宮についての情報
所在地/〒811―4153 宗像市吉留3186
電 話/0940-33-4467
駐車場/80台
※神職が一人で対応しているため電話はつながりにくいこともあります。