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【ASDの特徴3選】空気が読めない・強いこだわり・感覚過敏。保育士ママがイラストでわかりやすく紹介

よっぴーず漫画保育士、介護福祉士

みなさん、こんにちは。発達症の子の支援サポーター『夢 かなえ』です。わたしは、保育士資格を持つ、発達症の子の母親でもあります。

今日は、先日ご紹介した代表的な神経発達症(発達障害)の一つである、ASD(自閉スペクトラム症)の特徴3選をご紹介します。

リンク:【10人に1人は発達障害!?】専門家の指摘は本当か【代表的な4つの症状】を保育士ママがイラストで紹介

↓YouTubeでも解説マンガをみられます。

ASDの症状は、子どもの頃から現れることがあります。

しかし、日常生活の中で大きなトラブルがなければ、大人になるまで気づかす、社会に出てから、人間関係の難しさに気づいて受診し、診断を受ける場合もあります。

ASDの症状は、年齢や知的発達の遅れなどの要因により様々ですが、代表的な3つの症状を、イラストを交えて、順に紹介します。

特徴1 人の気持ちがわからない

ASDの人は、相手の気持ちを感じることが苦手です。場の空気を読みとることも困難です。

言われたことを、言葉通りに表面的に受け取ってしまうので、比喩や皮肉、暗黙のルールなどというものを、会話の中で瞬時に理解することができません。

その反面、論理的に考えて、コツコツと実行することは得意です。

対人関係の失敗をそのつど分析して、自分の行動を変えていくことにより、社会に適応していく人もいます。

特徴2 こだわり行動

ASDの人は、自分が決めたやり方を変えることが苦手です。

特定の事柄に強いこだわりを持ち、人と妥協することに苦痛を感じます。そのため、自分の生活が少しでも変化することを嫌います。

自分の習慣を、人によって無理やり変更されるとパニックになることもあります。

その反対に、自分が所属する集団に、自分が納得する規則やルールがあると安心します。

そして、人から見たらとても退屈な繰り返しの作業でも、自分が好きなことなら、長時間集中して行うことができます。

これは、学習や仕事を進める上で、大きな強みになります。

3 感覚過敏・感覚鈍麻

ASDの人の中には、特定の感覚が非常に敏感な人がいます。

少し明るめの照明を、目が開けられないほど眩しく感じたり、大抵の人は聞き流している生活音でも、耳をふさぎたくなるほどうるさく感じることがあります。

視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚などの【感覚過敏】といわれるものです。

逆に、刺激に対して感覚が鈍くあまり反応しない【感覚鈍麻】の場合もあります。

例えば、真冬に半袖1枚で寒い部屋にいたり、空腹を感じないので、低栄養になるまで食事をとらない人もいます。

人からの呼びかけに気がつかないこともあり、わざと無視しているのではないかと思われたりします。

本人に悪気があってのことではないので、周りの人の理解と親切な助言があれば、環境に適応することができます。

まとめ

ASDの人は、非言語的なコミュニケーションが苦手です。相手の表情や、場の雰囲気から、人の気持ちを読み取ることが苦手なのです。

また、いったん自分が決めたルールには強いこだわりがあり、人と妥協して、自分のやり方を変えることには強い抵抗を感じます。

そして、一般の人には気にならないような照明の光の加減や、雑踏の音、香水の匂いなどに苦痛を感じる、感覚過敏の人もいます。その反対に、暑さ寒さや空腹を感じない、感覚鈍麻の人もいます。

ASDの人は、これらの特性から対人関係に困難をきたすことが多いのですが、解決策もあります。

また、回をあらためてご紹介できればと思っています。

保育士、介護福祉士

専門職として老人介護や学童保育の現場で、病気や障害を持つ高齢者や児童のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てや介護に悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすい漫画を通して発信していきます。

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