全国で生息域を急拡大中!?外来生物の"コクチバス”とは?
釣り人でなくとも名前の聞いたことのある方の多いブラックバス。
言わずと知れた外来生物ですが、実は日本にいるブラックバスは2種類いることをご存知でしょうか?
今まではブラックバスといえばオオクチバスと呼ばれる種類が一般的だったのですが、近年ではもう一種類のブラックバスが生息域を拡大しているんです。
そこで今回は、そんな生息域を拡大中の"もう一つのブラックバス"について紹介します。
もう一つのブラックバスとは…?
今回紹介する”もう一つのブラックバス”が、こちらのコクチバスです。
コクチバスはオオクチバスと同じ北米原産の魚で、大正14年にオオクチバスとともに日本に芦ノ湖に移入されたのですが、オオクチバスと違って当時はなかなか定着しなかったようです。
ですがオオクチバスは止水域や緩やかな流れを好む一方、コクチバスは流れの中を好むことや、オオクチバスよりも冷水を好むことから近年は全国各地の河川で個体数が増加しています。
コクチバスはオオクチバスと同様に日本の在来種である魚や甲殻類などを捕食しており、コクチバスはアユやワカサギも捕食することから水産業への被害が拡大して問題になっている地域も確認されています。
実際に釣ってみた
河川での生息域が拡大中ということで、実際に河川でコクチバスを狙ってみることにしました。
実際に狙ってみると結構難しいもので、狙い始めてから何度も釣れない日々を過ごしてきたのですが、ようやくコツを掴めてきたようで
33cm程度の個体が釣れました!
ちなみに夏にコクチバスを釣るなら、朝マヅメと呼ばれる早朝の時間帯が釣りやすいです。(下の動画の後半で実際にコクチバスを釣り上げた時の様子をご覧いただけます。)
個体差はありますが、コクチバスはオオクチバスと違ってトラ柄の模様があるのが特徴です。
こちらが過去に釣ったオオクチバスの画像です。
頭からしっぽにかけて1本のラインのように模様がかかっていることや、コクチバスに比べて緑っぽい個体が多い気がします。
実際に河川では、簡単には釣れないものの結構な個体数がいそうだなと感じました。
コクチバスは食べられる…?
簡単ではありませんが、コツを掴めば狙って釣れることから、恐らく結構な数の個体が繁殖していそうな予感がするコクチバス。
確かに在来種を捕食し、水産業にも影響を与えているのですが、もともとは食用として移入されたという背景があります。
という訳で実際に釣ったコクチバスを食べてみたのですが、これが非常に美味しい魚でした!
実際にコクチバスを食べた時の様子は下の記事で紹介しているので、味や調理法について興味がある方はぜひご覧ください。
今回は全国の河川で生息域を急拡大中の外来種、コクチバスについて紹介しました!
もともと食用だっただけあってコクチバスは非常に美味しい魚です。
なので、できればただ駆除してしまうのではなく、市町村や漁協と連携しながら町おこし等の一環として食べて関わっていけるのではと可能性を感じました。