【小学生】お手伝いをしたらお小遣いをあげる制度についてどう思う?自発的なお手伝いにつながる?
相談失礼します!
お金のことをしっかり考えられる子になってほしいです。
また、お手伝いもしっかりできる子になってほしいです。
そこで、お手伝いをしたらお小遣いを渡す、という制度を取り入れようかと考えています。
ただ何もしなくてもお小遣いがもらえるのってどうなのかな、と思ったので。
記事にしてもらえると嬉しいです。
ご相談いただきありがとうございます。(文章一部改変しています)
子どもの金銭教育を早い段階から始めよう、というお気持ち、とっても素敵です。
ただ、個人的には「お手伝い」と「お小遣い」は結びつけないほうがよいと考えています。
この記事で、結び付けないほうが良い理由を解説していきます。
ぜひ最後までみてみてくださいね。
1歳からのお手伝いについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
お手伝いと労働は別物です
家庭は、子どもが社会の一員として必要なことを学ぶ基本的な場です。
一番小さな社会集団は、学校や保育園ではなく【家族】です。
子どもは、少しずつ大きな集団にはいっていくわけですが、その中で必ず何らかの役割を担うようになります。
まずは最小単位の集団である【家族】の中でのお手伝いを通じて「自分の役割」を学んでいくことがとても大切です。
自分の家族にかかわる家事は、家族の誰かがやらないと(家事代行依頼して家事をしてもらうことも含む)終わることがありません。
これは、対価(金銭)を受け取って家事をおこなう家事代行との違いでしょう。
お手伝いをしてくれたときには、しっかりお礼を言おう
お手伝いは家族としての役割です。
しかし、親が子どもに対して『やって当然だ』という態度で接すると子どもはやる気を失ってしまいます。
親だって、家事や労働に対して「大人だから当たり前でしょ」と言われるといい気分はしませんよね。
子どもがお手伝いをしてくれたときには、お小遣いではなく感謝の気持ちをしっかりと伝えるのが大切です。
ただ、『ありがとう、助かった』と伝えるだけでもいいのですが、余裕があればぜひ具体的に子どもがやってくれた内容⇒どんないい変化があってどうおもったのかというのを伝えてみてください。
・○○がお洗濯たたんでくれたから、ママその間にご飯作れたよ!
力を合わせて頑張れて嬉しいなあ、ありがとう!
・△△が洗濯干すの手伝ってくれたから、あとは寝るまでのんびりできるね。ありがとう!
明日の朝には乾いてるだろうし助かるよ。
・◇◇がお皿をしまってくれたから台所がスッキリしたよ!ありがとう!
例えばこのような感じです。
役割を果たすことで、子どもの中に責任感が芽生え、家族に頼りにされている満足感も得られるでしょう。
見返りがないと行動しない子どもになってしまうリスク
お手伝いをする=お小遣いを定着させてしまうと、何かするたびに
「今回はゲームが欲しい」
「こんなにしたのに何もくれないの?」
「やってもいいけどいくら?」
など、見返りを求めるようになってしまいます。
お金とお手伝いを絡めるのではなく、毎月決まったお小遣いをどのようにやりくりするか、一緒に考える時間を設けるのがよいでしょう。
お小遣いが足りなくなったから安易に追加するのではなく、しっかり金額を決めて、『今月は足りなかった…』という失敗を含めて学びにつなげられるとよいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!