「生姜の使い方は大丈夫?」間違った使い方を薬膳家が解説!意外と知らない正しい目的別の使い方と豆知識
こんにちは。料理研究家のお天気ママです。今回は冬の生姜の正しい使い方を薬膳家の立場から紹介します。間違った使い方をすると、体を冷やすことになって、冷え性が悪化してしまうこともあります。ぜひ参考に、上手に生姜を使ってくださいね。
生姜の効能の違い
体を温めるのには生姜がいいと言われていますが、意外と知られていないのが、生姜と加熱したものは、効能が変わってくるという点です。その働きを知って、目的別に使い分けることが重要です。
生の生姜-非加熱
生の生姜は、漢方の世界では、生姜(しょうきょう)という名の生薬として、風邪薬や胃腸の不調を改善する漢方薬に配合されています。
主な働きは、発汗・殺菌・血流促進・咳止め、吐き気の改善、胃腸の働きを高めるなどです。生姜は風邪の初期症状の改善にはいいのですが、汗をかくことで熱が体外に放出されるので、近年の論文でも報告があるように、体を冷やしてしまうこともあります。
加熱した生姜
加熱した生姜は、薬膳の世界では乾姜(かんきょう)と呼ばれていて、主に体を温める働きです。高齢者や根強い冷えの改善漢方薬にも多く使われています。冷え性の改善の目的であれば、断然加熱した生姜のほうがむいています。
冬の生姜の正しい使い方
寒い時期に温める目的で使う場合には、生姜は加熱してからとったほうが効果的です。例えば、煮込み料理では早めに入れて長く加熱したほうが、体を温めます。紅茶など温かい飲み物に入れる場合には、加熱したものをストックしておいて、それをこまめに使うようにしましょう。
冬でも、悪寒がする、喉が痛い、胃がもたれるという時は、生の生姜が適しています。いずれにしろ、効能の違いを把握して、使い分けることが重要です。
パウダー生姜が便利
生姜は加熱したほうがいいとわかっていても、毎回、長く煮込むのは面倒ですよね。そこでおすすめなのが、パウダー生姜です。
加熱した生姜をパウダー状にしてあるので、体を温める効果が高いです。さらにさっと料理やドリンクに使用できるのもよい点です。スーパーで200~300円前後で手に入るので、ぜひ探してみてくださいね。
まとめ
・生の生姜⇒は発汗や殺菌・血流促進効果
・加熱した生姜⇒体を温める
・体を温めるには加熱した生姜がいい
・パウダー生姜は安価で使いやすい
今回は、生姜の効能と正しい使い方を紹介しました。「しょうがない」と言われないように、上手に使い分けて体調を整えてくださいね。
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