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オートバイのあれこれ『今じゃ考えられない!?V4エンジンの400ccモデル!』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今日は『今じゃ考えられない!?V4エンジンの400ccモデル!』をテーマにお話ししようと思います。

1980年代に日本のバイクシーンを沸かせた、レーサーレプリカモデル。

今の基準から考えると、当時のレプリカモデルはどれもレーサーマシンさながらの手の込んだ作りとなっていたわけですが、そのなかでもとりわけ贅沢に感じられたのが、1989年(平成元年)デビューのホンダ・NC30型『VFR400R』でした。

▲VFR400R。NC30型に進化してからレーサー風味が格段に強くなった
▲VFR400R。NC30型に進化してからレーサー風味が格段に強くなった

最大の注目ポイントが、中型クラス(400ccクラス)でありながら、V4(V型4気筒)エンジンを搭載していたこと。

パラツイン(並列2気筒)エンジンが主流になっている昨今の400ccクラスと比べると、「V4の400」なんて、かなり贅沢に感じられるのではないでしょうか。

またフレームに関しても、兄貴的存在だった『VFR750R』(RC30)のフレームに準じたものが投入されていました。

▲NC30の開発において参考とされたRC30型VFR750R
▲NC30の開発において参考とされたRC30型VFR750R

RC30は今で言うところの『RC213V-S』のようなプレミアモデルでしたから、それと同様のフレームが用いられたというのも、VFRの贅沢ポイントの一つだったといえるでしょう。

ここで答えを明かすと、NC30型VFRの正体はズバリ「RC30を模したモデル」。

その開発方針は「RC30のライディングフィールを400ccで再現する」というものでした。

NC30のフレームにRC30の同等品が使われたのは、この方針があったからなのですね。

各部のディメンション(シャシーと車輪の位置関係など)もRC30を参考に決定され、NC30は見事“RC30のレプリカ”として形になりました。

▲V4エンジンだけでなく、片持ちスイングアーム等もプレミア感抜群だ
▲V4エンジンだけでなく、片持ちスイングアーム等もプレミア感抜群だ

発売後、NC30は当時のスペック至上主義の下に大ヒット。

デビューイヤーの89年、年間販売台数ランキングの400cc部門において早々に首位を獲得することとなりました。

より掘り下げていけば、RC30の贅沢さにはさすがに敵わないことが分かるものの、それでもNC30は他の400ccモデルからすると格別の“ハイグレード感”をまとっていたといえるでしょう。

画像引用元:本田技研工業

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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