松島幸太朗、日本代表の「自分たちの強みを再確認する」とは?【ラグビー旬な一問一答】
ラグビー日本代表の候補合宿が10月1日から2日間、都内であり、最後尾のフルバック、仕留め役のウイングなどの位置で期待されるサントリーの松島幸太朗も参加。集合日の1日は国内のトップリーグの公式戦の直後だったが、唯一の練習日となった2日のトレーニングでも汗を流した。
この日は攻撃戦術の確認などがなされた。かねてから作り上げていた横幅の広い攻撃陣系を保ちつつ、ボールを持たない選手が攻防線へ果敢に飛び込む形が垣間見えた。
練習終了後は、スーパーラグビーに日本から参戦するサンウルブズが会見を開催。日本代表を率いるジェイミー・ジョセフをヘッドコーチに就任させた。昨季、サンウルブズに加入して今季の契約延長が期待されている松島は、この決定に前向きな発言を残している。
以下、午前練習後の共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。
――試合の翌日にトレーニング。どんなことをしましたか。
「身体的には、きついですね。新しい選手が何人かいるなか、戦術のなかの細かいところを変えた部分を、いま、落とし込んでいる状態です。大きくは変わっていないですけど、役割が変わっているので、そこは誰がどう、仕掛けるか、と」
――今回のキャンプでは、希望ポジションとは違うウイングで登録されています。
「バックスリー(ウイング、フルバックの総称)として見ているからと、言われているので。試合になっていないのでまだわからないですが、いいパフォーマンスができれば」
――シーズン中のミニキャンプのメリット。
「テストマッチ(11月にオーストラリア代表などと対戦)に向けて、戦術の理解を深める意味ではいいと思います」
――オーストラリア代表、どう勝ちますか。
「自分たちの強みを再確認する。スペースがあれば回したいですし、スペースがなければキックを蹴ってプレッシャーをかける。多くは来ないチャンスを仕留めきれるようにしていきたい」
――強み、とは。
「ボールを持っている時がよかった。もうちょっとボールを持ってもいいのかなと個人的には思うのですけど、そこは戦術に沿ってやりたい。自分たちが相手よりも早く走るほど、チャンスもできてくる。フィットネスの部分でも負けないのもキーポイントです」
――ジョセフヘッドコーチがサンウルブズの指揮官も兼ねます。
「自分のなかでスムーズにコントロールしたいと思う。やりたいことを選手たちに伝えるという面では、いいと思います」
フルバックの位置では東海大学の野口竜司が好評価を受けるなか、ぶれずに自身のパフォーマンスを研ぎ澄ます。