いろんな「しゅうまい」があるけど、「一芳亭」のしゅうまいは一度食べると病みつきになる旨さです。

以前にも訪れたことがあったが、この日は「しゅうまい定食」を食べに……。

場所は南海電鉄難波駅から徒歩で１分ほどか。

昼間は混んでいるので、遅い昼食を、ということで入店しました。

「一芳亭本店」。店内は家庭的な食堂の雰囲気です。

しゅうまい定食850円

早速、一番人気の「しゅうまい定食」（850円）をセレクト。

これはしゅうまい10個入りです。

他に、「春巻定食」や「えび天定食」、「酢豚定食」「きも照り定食」など、各種あり。いずれも、しゅうまい５個がついています。

すぐに届きました。あつあつのしゅうまいです。醤油、お酢、辛子を自分好みで配合。

いただきます。

「うんまっ！」

柔らかくてジューシー。なんという味でしょう。ふわふわ、ジュワッとくる。口の中で肉汁があふれる。心がほぐれますね。

玉ねぎ、豚ミンチ、海老が混ざったあんが、薄焼き卵で包まれているのです。

筆者も初めて食べたときは、衝撃でしたよ。

玉ねぎの甘みが、豚肉と海老にからまり、優しい味がふんわりと口の中に広がります。

『ここのしゅうまいなら、なんぼでも食べられるわ』と話す常連客も多いそうです。

スープもおいしく、あっという間に完食でした。

少し説明を――。

黄色い皮のしゅうまいとは？

同店では、小麦粉で作られた普通の皮で包むのではなく、手製の薄焼き卵で作った皮でひとつひとつ丁寧に包んでいます。

なぜ薄焼き卵か？

戦後、小麦粉が手に入らず、薄焼き卵を代用したのが始まりで、今でもその製法で作っていて、皮の特徴は他に類を見ないオリジナルです。

いたってシンプルだけど、柔らかな甘みを出すために淡路島産の玉ねぎを使っているのが、こだわりのようです。

まさに自慢の逸品！

お店のHPには「１日平均７～８千個を売り上げるしゅうまいは、40年前に持ち帰り販売も始め、ほぼ毎日完売します！」と書いてありますよ。

ここには食通で有名な作家、池波正太郎さんも、訪れていたようです。

「はい、実際に来ておられましたよ」（店主）とのこと。

文豪も愛したしゅうまいなのですね。

なお、しゅうまいは単品の注文OKで、一人前 5個入り350円です。

1933年（昭和８年）の創業。しゅうまいや若鶏の唐揚げ、華風料理で親しまれています。

食べてみたい方は、ぜひお立ち寄りを。

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