【多肉植物】夏に伸びすぎた茎を秋へ向け可愛く仕立て直す方法!セダム編
みなさんこんにちわ!
小さなお庭で多肉を育てるtaniku-dayのちかです。
夕方になるとツクツクボウシの声が・・熱帯夜も落ち着きそろそろ秋の足音が聞こえてきた今日この頃。多肉植物達の様子はいかがでしょうか?
暑くて怖くてタニパトできないって声が聞こえてきそうですw
初夏に元気だった多肉植物達も、夏の終わりには「あれ?この苗だれだったかな?雑草かな?」って見間違えるほど、変わり果てた姿になっていませんか?特に、グニャグニャでビヨーンと伸びた茎と葉と葉の間隔が広がった状態の多肉植物いませんか?
今日は、そんな変わり果てた多肉植物を救済すべく、秋へ向け可愛く仕立て直す方法をご紹介していきます。
夏に伸びた茎はそのままでいい?
お店で見かける多肉植物って、縦に伸びている細長い状態で販売されている事ありませんか?多くの方が勘違いされているのが、伸びている茎は健康な状態じゃないんです。「徒長」といって、葉が栄養を作る為に太陽をもとめ無理に伸びてしまった状態なんです。
伸びた茎のまま育てる事もできますが、いくつかの弊害もありますのでご紹介しますね。
- 成長が滞る
- 折れやすい
- 刺激に弱い
脆弱な茎では根から吸い上げた水分や養分を葉全体に届ける事ができず成長が滞ってしまったり、成長した先端の重さに耐えきれず折れてしまったり、暑さや寒さ、虫や菌など外的刺激に弱かったりと、徒長した茎をそのままにしておくには、良くない事の方が多いです。
私も、多肉植物を育て初めて数年は徒長した茎をカットするのが可哀そうで、そのまま秋を迎えた事が何度もあります。そのままでも可愛いのですが、周りの多肉植物を比べて成長が遅かったり可愛く紅葉しなかったり、寒波でやられてしまったり、「やっぱりカットしておくべきだった・・・」って後悔しました。
躊躇する気持ちは痛いほど分かりますが、ここは一つ心を鬼にしてwこれからも長く多肉植物とお付き合いしていくためにも、カットして仕立て直ししてあげましょう。
カットするとこんないいことがあります。
- 成長を楽しめる
- 強い茎が伸びる
- 刺激に強い
それでは、徒長した茎をカットする方法・管理法・さらに楽しむ方法をご紹介していきます。
徒長した茎をカットする位置
多肉植物の品種それぞれで成長の具合が少しずつ違いますので、今回はセダムを中心にお話ししていきます。
まず苗の状態を確認します。カットの位置を見つけるためとカットしても親株だけで成長できるかを知るためです。
- 根がしっかり張っている
- 茎の根元が健康の状態(硬い)
- 葉が傷んでいない
この状態であれば、親株だけで成長できるので大丈夫そうです。徒長した部分をカットしましょう。
もし、根と葉と茎の状態が上記のようでない場合は、慎重にカットする必要があります。不健康だとカットの刺激で親株の体力が落ちて枯れてしまったり、親株が成長できるようにカットする位置を調整する必要がでてくるんです。
コチラは、親株がしっかり根付いてるし茎も葉もしっかりしてますよね。これなら、この位置でカットして大丈夫です。形の整っている先端部分は寄せ植えにも使えますね
コチラは、根元が黒ずんでいるのがわかりますでしょうか?親株自体も傷んでいるので適当にカットすると水分を吸い上げられなくなったり光合成ができず枯れてしまう確率をあげてしまいます。この場合は、親株がより多く光合成できるように葉を多めに残しておきます。健康になり子株が吹き始めたら、茎に残っている葉を葉挿しに利用したり、子株をカットして寄せ植えに使用したり楽しめます。
このように、親株の状態に合わせてカットする位置を決めてあげると、親株もカットした苗も成長してくれるのでさらに楽しみが増えていきます。
カットした苗の管理方法
次に、カットした苗の管理方法についてご紹介します。
親株
1週間ほど明るい日陰で管理し徐々にお日様に慣らしていきましょう。お水やりは通常通りで大丈夫です。
カットしたばかりの親株は、今まで先端部分の陰になり光の届かなかった葉の表面が露わになり刺激を受けやすくなっています。日焼けや蒸れの原因になります。葉に水を貯える多肉植物はカットすると貯水率が下がるので、水やりを少し多めにするのがポイントです。最初の1週間は乾かし気味にし、その後は通常通り~少し多めに水やりを意識すると、子株が吹きやすくなります。
カット苗
カット苗も1週間ほど明るい日陰で管理します。長期間日陰に置くと徒長してしまうので注意してくださいね。1~2時間カット部分を乾かしたら土に植えて大丈夫です。清潔な土に植え変えてあげて下さいね。根は水を求めて伸びる性質があるので、挿した部分だけお水を少しあげると、根の成長を促せます。鉢全体に水やりをしてしまうと、不必要な部分も濡れて蒸れやカビの原因になるので、注意してください。
多肉植物をもっと増やす方法
多肉植物をカットしたら、先端部分の形を整えてあげるといいですよ。茎をカットしてでた葉は「葉挿し」に利用しましょう!キレイな土に挿して1か月ほどすると、根と芽がでてきます。カット苗と同じように水やりをしてあげると、1年もすれば親株のように成長してくれます。
成長した苗は寄せ植えや多肉丼を作って楽しむ事もできますよね。
まとめ
夏の終わりに変わり果てた多肉をみてガッカリした方もいたのではないでしょうか?私もご覧の通り徒長したセダムがアチラコチラにいました(笑)徒長した多肉達も今のうちにちゃんとお手入れしてあげれば、ちゃんと可愛くなります。秋には成長を楽しみ、冬には紅葉する過程を愛でて、桜が咲く頃には、新たな成長期を迎えます。多肉植物ってホント楽しいですよね。
お家で徒長している多肉たちを仕立て直してあげて、ぜひぜひ楽しい冬を迎えて下さいね。
次回は、エケベリアの徒長の仕立て直しの方法もご紹介できればと思います。