子どもの野菜嫌いはどうしたら良い?保育士が教える「野菜を食べてみたくなる魔法の言葉」とは
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている現役の保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:子どもの苦手な野菜を克服するにはどんな方法がありますか?
野菜には独特の酸味や苦味のあるものが多く、苦手な子は多いもの。
どうすれば子どもたちは野菜を少しでも食べてくれるようになるのでしょうか?
こちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
これで解決!
野菜が嫌いな子への対処法として、野菜を細かく刻んだり、味付けを変えてみたり、子どもに調理を手伝ってもらったりすることがよく挙げられると思います。
これらも有効な方法ですが、私がよくやるのは大人が野菜を食べる音を聞かせるという方法です。
例えば、
「レンコンって実は食べる時に音がするんだよ!」
「どう?聞こえた?どんな音だった?」
「〇〇ちゃんもやってみない?」
といったように言葉をかけてみます。
そうすることで、“食べること”の中に“遊び”の要素が加わるだけでなく、食材の味ではなく音に意識が向き、野菜の酸味や苦味を感じにくくなる効果があります。
子どもが食べやすく調理を工夫することも大切ですが、このように食材そのものを楽しんで食べてみたくなるような関わりも意外と有効なのです。
野菜は食べないとダメ?
これらの方法を試してみても食べてくれない時にはどうしたら良いのでしょうか?
結論を言うと、無理に勧めなくても大丈夫です。
しかし、そうは言っても食べないと栄養が足りないのではないかと心配になってしまいましょね。
一般的に偏食のピークは3〜5歳頃だと言われていますが、無理に食べさせようとすることで野菜に対して「美味しくないものだ」という思い込みが強くなってしまいます。
一方で、最も大切なのはその食材を食べられるようになることではなく、様々な栄養をバランス良く摂ることです。
そのため、例えばトマトが食べられない子にはにんじんでリコピンを補うこともできると思います。
ビタミンなどを考えれば果物をあげても良いでしょう。
また、1つ1つの食材に意外と多くの栄養素が含まれていて、お米を例に挙げてみると基本的には炭水化物で構成されているものの、ビタミン類、ミネラル、食物繊維などと多くの栄養素が含まれています。
そのため、苦手なものを克服することを考えるのも良いと思いますが、健康的に過ごすという視点で見ると、苦手な食材を無理に克服する必要もあまりないのです。
子どもたちの成長に大きく関わるのが食事。
そんな食事の時間は、明るい雰囲気で楽しく過ごせるようにすることが理想的ではないでしょうか。
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