「スーパーの陳列場所を参考に保存すると良いよ!」これ嘘です。八百屋からの警告!そのワケとは
こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
僕がSNSや店頭で「みなさん野菜の保存場所どうしていますか?」と聞くと、多くの方から「スーパーの陳列場所を参考にして保存しています!」と言われるのですが、実はこれ正しいようで間違っている保存方法なんです。
こういうと「え?スーパーってその食材のプロが陳列しているんだから、間違った場所に陳列するワケないでしょ」と言われてしまいそうですね。
確かに、スーパーの陳列は各食材のプロが陳列場所を決めているのですが、野菜売り場の場合は、必ずしもその野菜が長持ちする場所に陳列されているというわけではないんです。
そこで今回は「スーパーの陳列場所を保存場所の参考にしてはいけない理由」と「各野菜が長持ちする正しい保存場所」を紹介していきます。
スーパーの陳列場所を保存場所の参考にしてはいけない理由
繰り返しますが、スーパーの陳列場所を参考にして野菜を保存してはいけません。
その理由は、スーパーは売り上げを最大化するために陳列場所を決めているので、必ずしも長持ちする場所に置いていないからです。
どういうことかというと、スーパーで売上を最大化するためには、その時期の売れ筋商品をよりお客さんの目につく場所に出すことが求められます。
売れ筋商品というのは、例えば夏はとうもろこしやぶどう、冬は白菜やいちごですね。
売り場の中で目立つ場所というのがいくつかあるのですが、その売り場はほとんどの場合、常温コーナーなんです。この時期だと白菜やいちごを目立つ場所に出してより多くの量を販売したいところです。
ただ、カット白菜やいちごは長持ちさせようと思ったら絶対に冷蔵保存するべきです。ですが、上記の理由でスーパーでは常温で販売されていることが珍しくありません。なので、スーパーの陳列場所を参考にして野菜や果物を保存してはいけないというわけです。
各野菜が長持ちする正しい保存場所
各野菜を長持ちさせるためには、適切な場所で保存することが重要です。
各野菜の保存場所は僕の書籍「マンガでわかるやさいのトリセツ」という本についてくる上記表を参考にしてください。
葉物野菜や根菜類は最適保存温度が0〜5度なので、野菜室よりも温度帯の低い冷蔵室が最適なので、冷蔵室が適温の野菜も多くあります。
ただ、現実問題「そんなにたくさん冷蔵室とかチルド室に入らないよ」という方は、それらの野菜を野菜室で保存していただいても大丈夫です。
より長持ちさせたいなら最適保存温度で保存するべきですが、3〜4日で使い切るのであれば冷蔵室が適温の野菜を野菜室で保存しても問題はありません。
野菜の保存場所まとめ
今回は、各野菜の保存場所について紹介しました。
ぜひ今回の記事を参考にして、野菜を最適な場所で保存して、最後まで捨てずに無駄なく食べてくださいね。
他にも「きのこは冷凍保存が最適!保存方法を教えます」や「おでんの大根を一瞬で味染みにする方法」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。