「子どもの暴力的な行動」その原因は親だった?子どもが荒れた時こそ見直すべき保護者の行動を保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:3歳児クラスの息子がいるのですが、最近親を叩いたり、大声で怒鳴ってきたりすることが増えました。保育園では楽しく過ごしているようですが、家庭内でだけ荒れている場合はどうしたら良いでしょうか。
皆さんは子どもが家庭内で暴れて困った経験はありますか?
外ではそういったことがないのに、家の中では態度が悪くなってしまうというケースはよく聞くもの。
家庭内で子どもが荒れてしまう原因は何なのでしょうか?
またそういった場合、私たち親はどのように関わっていくべきなのでしょうか。
今回はこちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
これで解決!
結論から言うと、子どもが荒れてしまうのは実は私たち親に余裕がなくなっている証拠です。
まずは子どもの様子を見たり、子どもについて考えたりするのをやめ、何よりも親自身の余裕を取り戻すことが大切だと言えるでしょう。
それでは、なぜ子どもが荒れてしまう原因が保護者にあるのでしょうか。
それは育児に余裕がなくなってしまうことで、子どもに対して感情的に接してしまうからです。
例えば仕事や保育園に遅刻しそうなのに、子どもがダラダラしているような場面を想像していただくと、つい感情的になってガミガミ言ってしまう感覚が分かりやすいかもしれません。
しかし、そうやって感情的に接してしまうことで、子どもが安心して過ごせる時間はどんどんなくなっていき、落ち着きがなくなったり荒れて暴力的な行動に出たりすることに繋がってしまうのです。
もちろんこれは、保護者の方々を責め立てているつもりでは全くありません。
余裕がなくなれば子どもに対して感情的になりやすいというのは、育児に限らず私たちの行う保育でも共通していることです。
ただ、これによってよく起こってしまう悪いことがあります。
それは、なんとかしようと必要以上に子どもへ干渉してしまうことで親はますます余裕がなくなり、それによって子どもがどんどん荒れてしまうという負のループに陥ってしまうということです。
子どものためを思っていつも以上に頑張ってみたり、時にはしっかりと向き合って自分の思いを伝えたりすることも大切ですが、私たち大人が必死になればなるほど悪循環になってしまうのも1つの重要な事実です。
そういった状況に陥らないためにも、まずは育児から手を抜いて余裕を取り戻すことを大切にするとともに、「子どもによく言い聞かせないと」「叩き直してやろう」などといった子ども自身を変えようとすることはやめておいた方が良いでしょう。
育児で手を抜く大切さ
育児で手を抜くことは大切ですが、何を基準に考えていけば良いのでしょうか。
それは、単純に子どもの立場に立って考えてみることだと言えるでしょう。
そしてその中で、“子どものための頑張り”と“自分のための手抜き”をバランスよく行なっていく必要があります。
つまり、「これ以上頑張ったら余裕がなくなってしまう」と「これ以上手を抜いたら子どもに悪影響が出てしまう」と感じる両者の間で、自分が納得できるバランスの取れた部分を探すと良いでしょう。
この中間部分の中で自分が納得できる範囲をその時々の状況や体調に合わせて探していくことが、育児の安定に何よりも直結するのです。
手を抜く際のポイントとして、まずは自分の育児の傾向を知ることが大切です。
例えば、子どもに与えるお菓子は少しくらい多くなってしまっても構わないと考えるのに、寝る時間に関しては1分たりとも遅くなってはいけない!というようなことはありませんか。
その要所要所で手の抜き方がアンバランスになっていたということは案外少なくないもの。
そうやって日頃の子どもとの関わりを見返しながらまずは自分の傾向を知り、そこから広い視野でもって1つ1つ検討していくことが必要だと言えるでしょう。
最後に、この基準は人によって全く違います。
また、兄弟の有無などといった家庭環境によっても変わってくると思います。
そのため、知り合いやインターネットでの情報を真似することも悪くないと思いますが、それらを鵜呑みにするのはやめた方が良いかもしれません。
あくまで参考程度に捉えながら、子どものために頑張ることと自分を大切にすることとのバランスを図っていくことが大切だと言えるでしょう。
いかがですか?
育児の最大の敵は親の焦りそのものです。
子どもが荒れてきた時こそ、子どもの行動ではなくまずは自分を見返してみるのが良いかもしれませんね。
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