絶対に食べておかねばならない 福岡天神の豚骨ラーメン「定番」3軒
天神で食べておくべき豚骨ラーメンとは
『天神ビッグバン』と呼ばれる大規模な再開発が進み、日に日に街の景色が変わっていく福岡屈指の繁華街「天神」。地元のオフィスワーカーはもとより、買い物客や観光客などが多く集まるこの街には、当然のことながら飲食店も数多く集まっている。
福岡のラーメンと言えば博多ラーメンをはじめとする豚骨ラーメンだが、天神にもたくさんの豚骨ラーメン店が存在する。そんな天神エリアで食べておかねばならない豚骨ラーメンはどこなのか。前回に引き続きラーメン評論家が実食して厳選した天神エリアで必食の3軒をご紹介しよう。
居酒屋感覚で楽しめる人気店『やまちゃん』(1986年創業)
屋台での創業は1986(昭和61)年と、40年近くにわたり愛されている店が『長浜屋台 やまちゃん』。屋台は2014年に惜しまれつつも閉店してしまったが、1992年に開業した「天神店」(福岡県福岡市中央区舞鶴1-4-31)や、2011年に開業した「中洲店」(福岡県福岡市博多区中洲2-4-18)で、屋台時代と変わらぬ味を楽しむことが出来る。
長浜の屋台ラーメンらしい、飽きの来ない豚骨スープの味わい。屋台の雰囲気を残すカウンターには鉄板もあり、ラーメン以外のメニューも豊富に揃う。福岡ならではの串焼き「豚バラ」や、鉄板を使った炒め物などを色々と楽しんだら、時にはラーメンにまで辿り着けないことも。2002年には東京銀座にも進出(銀座店:東京都中央区銀座3-11-10)しているので、東京でも伝統の味を楽しむことが出来る。
鹿児島の人気豚骨ラーメンが逆輸入『豚骨セワン』(2019年開業)
鹿児島で2012年に創業した人気博多ラーメン店『博多喜喜(きき)』が、2019年に満を持して福岡へ進出した店が『豚骨セワン』(福岡県福岡市中央区天神4-1-23)。2023年には『博多喜喜』の屋号でも『キャナルシティ博多』の目の前に出店。いずれも鹿児島で人気の博多ラーメンが本場の福岡に逆輸入されてきた形となる。
ほのかな甘みのある取り切り豚骨スープは、しっかりと乳化しながらもしつこさはなく食べやすい。老若男女誰にでも好まれる味わいの博多ラーメンを提供しているが、変化をつけるバリエーションとして「黒」と「赤」や、煮干の醤油ラーメンも用意されており、その日の気分で食べるラーメンを変えられるのも楽しみの一つだ。
シンプルかつストレートな豚骨ラーメン『晴れる空』(2022年創業)
親不孝通りから一本路地を入ったところに、2023年オープンしたのが『晴れる空』(福岡県福岡市中央区天神3-5-8)。昼はラーメン専門店として、夜はラーメンのみならず、一品メニューも充実するラーメン居酒屋としても、地元客や観光客に人気を集めている店だ。
ラーメンは豚骨の他に担々麺や煮干豚骨などバリエーションも豊富だが、まず食べるべきはやはり豚骨ラーメン。臭みのない白濁豚骨スープに低加水の細ストレート麺、具材はチャーシューとネギというシンプルかつストレートな長浜スタイル。ランチタイムは半チャーハンとセットで、夜は飲んだ締めにサクッと楽しめるラーメンだ。
今回ご紹介した3軒は、同じ豚骨ラーメンという括りではあるが、その味わいには三者三様の個性がある。福岡にはまだまだ美味しい豚骨ラーメン店があるので、色々な豚骨ラーメンを食べ比べて、福岡の豚骨ラーメンの奥深さや幅の広さを楽しんで欲しい。
※写真は筆者によるものです。
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