【河内長野市】お金ではなく、旨い米を寄贈!宮古島から市ゆかりの方が、子ども食堂向けに社会福祉協議会へ
気が付けば11月も本日で終わり、明日から12月になりますね。年末になるとどうしても出費がかさみますし、生活が困窮とされる方たちにとっては寒さも手伝ってとてもつらい時期ともいえます。
そんな中、そんな困窮世帯の人に救いの手を伸べようといろいろ企画しているのが河内長野市社会福祉協議会です。イズミヤ河内長野店の4階にあるゆいテラス内に事務所がありますね。さて、河内長野にゆかりのある方から社会福祉協議会に米を寄付するという贈呈式が行われるとの情報をキャッチしました。
その方とは、沖縄宮古島で色彩画家とカラーケアコンサルタントを行なっている、meteor-color(Rマーク)代表の天の川智子さん(外部リンク)です。そして大矢船南町在住でオーラソーマ・カラーケアシステムプラクティショナー(実践者)の堅田美江子さん(外部リンク)と共に河内長野市社会福祉協議会の玉崎和実会長の元を訪れました。
天の川さんの活動は、「魂の光画集カレンダー」の全売上を寄贈の対象にしてます。カレンダーは20年以上前から毎年販売しているのですが、寄贈をするようになってからは今年で5年目になります。天の川さんによると、このような行動を起こしたきっかけはコロナ禍でした。
コロナ禍で、天の川さんの売上にも影響を受けましたが、「自分よりももっと困っている人がいる」と感じたことで、何かできないかと考えた時に思い付いたのが、カレンダーの売上寄贈でした。これは利益ではなく売上の寄付なので、印刷代などの諸経費は天の川さんが負担しています。
天の川さんは、これまで地震の被災があった能登半島や住んでいる宮古島などをはじめ全国各地で寄贈をしていましたが、いつか河内長野で寄贈したいと考えていたそうです。天の川さん自身は河内長野出身ではなく、堺の北野田出身ですが、ご先祖が河内長野出身で、お父様は河内長野の学校にも通われており、河合寺に先祖のお墓があったそうです。
そんなさなか、天の川さんは河内長野在住の堅田さんとの出会いが縁となり、今回の河内長野市福祉協議会へのお米寄贈につながりました。
ただ、天の川さんはひとつだけ注意したい点を述べました。それは「受け取るのが当たり前と感じている人がいる」ことです。あくまで困窮な状況への支援は自立に向けたものなので、支援を受けた人も自分の力を思い出して豊かで幸せな生活を送ってほしいとの思いがあるそうです。
天の川さんは、現金を手渡すと場合によっては使途不明になる恐れもあるかもしれないということで、10万円分のお米を寄付するそうです。そして米だったら何でも良いというわけではありません。梅干しだけでも美味しく食べられるような、とにかく旨い米にこだわります。そして鮮度を保つために玄米の状態で寄贈し、使う直前になって精米するとのこと。さらに今回の場合は、米相場が不安定なため事前にまとめて購入し、米を貯蔵する冷蔵庫もあるためそこで保存するそうです。
購入する米穀店さんについて福祉協議会では勝手に決められないので、天の川さんにリストを手渡して天の川さんに選んでいただいたそうです。天の川さんは富山県産のこしひかりをセレクトして10万円分(32袋)を寄贈しました。米穀店さんの話では大量仕入れで手に入れたコシヒカリとのことなので市価よりも安く手に入れることができたとのこと。
※ちなみに昨年までは50袋の寄付でしたが、現在はお米の高騰の影響で32袋になりました。他県の寄付では30袋に満たない地域もあります。
なお、お米は富田林市南大伴町にある米卸業の株式会社勝山商店さんが展開する6つのお店のひとつで、南花台4丁目にあるライスショップ西野さん(外部リンク)から仕入れたそうです。こちらのお米屋さんを選んだ理由を天の川さんに聞いてみたところ、「お米屋さんにも地元貢献の思いがありましたので、河内長野に住んでいる堅田さんにお尋ねしました。すると堅田さんの知人がされているお米屋さん(ライスショップ西野さん)がおられるとのことで、ご相談させて頂き、品種も良いものをご提供下さいました」とのこと。
天の川さんによれば2025年度版の売上も全国のご縁のある社会福祉協議会や子ども食堂へ寄付の予定。現在、販売受付をしているそうです。
寄贈されたお米は生活困窮の方々が主に利用しているこども食堂に配られます。いくつかの例をあげましょう。千代田小学校区市町にあるごはんやDay!チーム市町があります。
実は昨年訪問して取材したことがあります。ごはんやDay!チーム市町は子ども食堂と言っても子どもだけが対象ではなく、地域共生型のみんなの居場所というスタンスです。
市町にある築70年の古民家で行われます。現在の持ち主は、譲り受けた河内長野市社会福祉協議会になっているとのこと。
開催される当日、昼間から料理を作るグループが手分けしてその日の献立をつくります。
古民家のため昔ながらの竈(かまど)が残っています。竈で炊いたご飯はおいしいですね。
そして、古民家の畳敷きの部屋の襖(ふすま)を取っ払った広い空間でご飯を食べます。市町の場合は事前予約制で子どもが無料、大人が400円で利用できるとのこと。
市町のほかにも、ごはんやdayは加賀田小学校区にもあります。
こちらは実際に取材していないのですが、市町同様にみんなで手分けして調理を行い、子どもを中心に、ごはんを提供しています。
このほかにも南花台小学校区、長野小学校区、三日市小学校区、小山田小学校区にそれぞれ子どもの居場所ととしての拠点があり、今回寄贈された米はこれらの居場所に配られます。
こうして、天の川さんから玉崎会長にお米の寄贈が正式に行われました。
また河内長野市社会福祉協議会では、12月20日と21日の両日に「年越し応援隊」として生活困窮者向けにお米などの食材の配布や生活の困りごと相談会を実施するとのこと。
一般の方からの食材の寄付も受け付けています。もしかしたらですが、今年の夏から秋にかけて突如発生した米不足で、慌てて多くの米を買い込んでしまった方も、提供する機会ではないでしょうか。ただし賞味期限が切れていたり、2か月未満のもの、冷凍や生鮮食品、アルコール類は対象外なので注意しましょう。
河内長野市社会福祉協議会(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市喜多町663番地-1 イズミヤ河内長野店4階
TEL:0721-65-0133
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩6分
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