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銀河戦決勝に進むのは誰か? 3回目の優勝を目指す藤井聡太七冠は準決勝で佐々木勇気八段と対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 第32期銀河戦は決勝トーナメント2回戦まで放映されました。準決勝の対戦カードと、囲碁・将棋チャンネルにおける初回放映日は以下の通りです。

藤井聡太七冠-佐々木勇気八段 12月17日

丸山忠久銀河-森内 俊之九段 12月19日

藤井七冠-佐々木八段

 藤井七冠は本棋戦、過去に優勝2回、準優勝1回の実績を誇ります。

 藤井七冠はもし本局に勝てば、4回目の決勝進出となります。

 一方の佐々木八段は本棋戦では初のベスト4進出です。

 藤井七冠は今期、本戦Hブロックで近藤誠也七段に勝って最終勝ち残り者に。決勝トーナメントでは狩山幹生四段、広瀬章人九段に勝ちました。


 一方の佐々木八段は本戦Gブロックで山崎隆之八段、渡辺明九段を連破して最終勝ち残り者に。決勝トーナメントでは小林裕士八段、梶浦宏孝七段に勝っています。

 佐々木八段-梶浦七段戦の棋譜はこちらをご覧ください。佐々木八段は大ピンチに追い込まれながらも、最終盤で逆転に成功。148手で大熱戦を制しました。

 藤井-佐々木戦の収録日は現在のところ、発表されていません。本局の結果をのぞいた現時点での対戦成績は藤井8勝、佐々木4勝です。


 両者は2022年度、23年度と2年連続でNHK杯決勝に進出。22年度は藤井現七冠、23年度は佐々木現八段が勝って優勝を果たしています。


 竜王戦七番勝負では藤井竜王が佐々木八段の挑戦を4勝2敗でしりぞけて、防衛・4連覇を果たしました。


 両雄の対戦を本棋戦でも見られるのは、将棋ファンにとってもうれしいところでしょう。

 準決勝2局はともに、会員向けサービス「囲碁・将棋プラス」では12月14日、先行配信がおこなわれます。


将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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