今絶対に食べておくべき 福岡の豚骨ラーメン「要注目」3軒
豚骨ラーメンの新店を実食して厳選
博多ラーメンや長浜ラーメン、久留米ラーメンなど、福岡は豚骨ラーメンの街として全国にその名が知られている。しかしながら、福岡ではここ数年「非豚骨」「脱豚骨」の流れが加速化しており、豚骨ラーメン以外のラーメンを出す店が急増している。
とは言え、やはり福岡のラーメンと言えば「豚骨」。そもそも「非豚骨」というカテゴリが成立する街は福岡以外にはない。それだけ福岡の人にとって豚骨ラーメンは日常的な存在。福岡でラーメンと言えば豚骨なのは、これまでもこれからも揺るぐことはないのだ。
そこで今回は、過熱する「非豚骨」ブームの福岡で、新しくオープンした豚骨ラーメン店を実食して厳選。福岡の豚骨ラーメン文化を継承するであろう、注目の新店をご紹介したい。いずれの店も新店とは思えぬ完成度のラーメンを提供している店ばかりだ。
濃厚なコラーゲン豚骨スープ『豚煮夢中』(2024年4月オープン)
博多駅から歩いて十数分、マンションなどが建ち並ぶ博多駅南エリアに2024年4月にオープンしたのが『豚煮夢中』(福岡県福岡市博多区博多駅南2-9-39)。昼は濃厚な豚骨ラーメンを提供するラーメン専門店として、夜はラーメン居酒屋としても使える、活気のある雰囲気の良い店だ。
豚骨ラーメンはノーマルバージョンと濃厚バージョンとあるが、ノーマルスープでもかなりの濃度。骨の髄感のみならずコラーゲンがたっぷりと溶け込んだトロペタ系の濃厚な豚骨スープは福岡には珍しいタイプ。地元の人気製麺所『製麺屋慶史』のストレート麺がしっかりと濃厚なスープを受け止める。
老舗の味と暖簾を受け継ぐ『元祖赤のれん 茂ちゃんラーメン』(2024年7月オープン)
1946(昭和21)年創業。戦後から福岡で愛され続けている老舗『元祖赤のれん 節ちゃんラーメン』は、福岡の豚骨ラーメンの嚆矢。そんな名店の暖簾分け店『元祖赤のれん 茂ちゃんラーメン』(福岡県福岡市東区箱崎 1-7-43)が、2024年7月JR箱崎駅前にオープンし、早くも話題を集めている。
醤油ダレがしっかりと効いた豚骨スープは修業先と同様。今でこそ博多ラーメンは白いスープというイメージが強いが、元々博多ラーメンは醤油ダレが強い豚骨醤油味だった。平打ちの低加水ストレート麺も赤のれんスタイル。老舗の味をベースにブラッシュアップした豚骨ラーメンは、福岡の豚骨ラーメン文化をしっかりと今に伝えている。
博多クリーミー系豚骨の注目店『博多太陽一杯!!』(2024年9月オープン)
2024年9月オープン。博多の人気ラーメン店の二代目が独立して、博多駅前に開業した話題の店が『博多太陽一杯!!』(福岡県福岡市博多区博多駅前4-7-6)。滑らかで臭みのないスープで「博多クリーミー系」という新たなジャンルを根付かせたいと、熱い想いを持って日々営業している。
ポタージュスープのような口あたりのクリーミーな豚骨スープに、人気店『博多新風』製の細低加水麺が合わせられた一杯は、従来の博多ラーメンとは一味違うアプローチ。さらにパルメザンチーズと黒胡椒をたっぷり使ったカルボナーラ風のラーメンや、「カレー」「ジェノバ」「トマト」など遊び心あふれる味変アイテムも揃っている。
今回ご紹介した3軒は、いずれもオープンして間もない新店ながら、クオリティの高いラーメンを提供する店ばかり。福岡の地で脈々と受け継がれる豚骨ラーメンの歴史を担うであろう新店たちをぜひ体感して頂きたい。
※写真は筆者によるものです。
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