子どもが幼稚園でいじめられている?!と感じたときの対処法を具体的に解説
年長の子を持つ親です。
最近、息子が幼稚園に行くのを嫌がります。
理由をきいても話したがらず、とても心配です。
幼稚園の参観日では、他の子と遊べずになんだか避けられているように感じました。
まさかとは思いますが、いじめにあっているのではないでしょうか…
こんなとき、どんな風に対処すればよいですか?
相談いただきありがとうございます!
お子さんの行き渋りの原因は多岐にわたるため、要因がいじめだと断定することはできません。
しかし、子どもが幼稚園でいじめに遭っているのではないかと感じると、親としては心配でたまらないことでしょう。
子どもたちにとって、幼稚園は学びや成長の場であると同時に、初めての社会経験の場でもあります。
そんな大切な場所でいじめに遭うと、子どもの心に大きな傷を残すことになります。
そこで、今回は幼児期のいじめとその手口、子どもがいじめられていると感じたときの具体的な対処法について詳しく解説します。
幼児期のいじめとは?その手口
幼児期のいじめは、3歳から6歳くらいの子どもたちの間で発生する意図的な攻撃的行動や排除行動を指します。
この時期のいじめは身体的な暴力だけでなく、言葉や態度による心理的な攻撃も含まれます。
幼児期における主ないじめの手口についても、把握しておきましょう。
身体的な攻撃
押す、つねる、叩くなどの身体的な暴力が含まれます。
これらは目に見えやすい手口ですが、子どもたちが遊びの一環として行う場合もあるため、見極めが必要です。
言葉によるいじめ
「バカ」「嫌い」などの悪口を言ったり、からかったりする行為です。
幼児期の子どもたちはまだ言葉の力を理解しきれていないため、無意識に傷つけることがあります。
無視や仲間外れ
特定の子どもを意図的に遊びに参加させない、話しかけないなどの行動です。
この手口は非常に心理的なダメージを与えることが多く、被害を受けた子どもの孤立感を深めます。
こうした幼児期のいじめは、短期間であっても子どもに深い精神的苦痛を及ぼすため、早期発見と対応が求められます。
いじめられている?子どもからのSOSサインを見極める3つのポイント
幼児期の子どもは、自分の苦しみや困難をうまく言葉にできないことが多く、行動や態度の変化を通じて助けを求めることがあります。
ここでは、いじめに遭っている子どもからのSOSサインを見極めるための3つのポイントを解説します。
1. 行動の変化
子どもの行動が急に変わった場合、それはSOSサインである可能性があります。
急に幼稚園に行きたがらなくなったり、朝になるとお腹が痛いと訴えるときや、急に泣き出したり、イライラしたりするなどの行動が増える場合は、子どもが何かを抱えているサインだと捉えましょう。
2. 身体の変化
いじめの影響は身体にも現れることがあります。
説明のつかないケガやあざが増えた場合、いじめによるものかもしれません。
子どもにどのようにしてできたのかを優しく問いかけてみましょう。
また、食欲が急に減ったり、逆に増えたりすることもいじめのサインである可能性があります。
特に、食べることに対して拒否反応を示す場合は注意が必要です。
3. 言葉や態度の変化
子どもが発する言葉や態度にもSOSサインが現れることがあります。
「誰も遊んでくれない」「自分はダメだ」など、ネガティブな発言が増えた場合、いじめによる自己評価の低下が考えられます。
また、自分の意見や気持ちを言わなくなる、あるいは他人の意見に過度に従うようになることもあります。
これは、いじめにより自信を失っているサインかもしれません。
親ができる子どものいじめ対策とは?
子どもがいじめに遭うことは、親にとっても心が痛みます。
しかし、親としてできる対策を講じることで、子どもを守り、いじめに立ち向かう力を育むことができます。
まずは、子どもが安心して話せる環境づくりに努めましょう。
子どもがいじめについて話したときには、否定せず、批判せず、じっくりと耳を傾けてください。
また、いじめとは何か、どのように対処すべきかを子どもに教えることも大切です。
嫌なことをされたら、すぐに大人に伝える
友達と一緒に行動する
イヤなことはイヤだと言ってもいい
仲間に入れてくれないお友だちがいるなら「なんで?」ときいてみる
仲間にいれてもらえないときは、他のお友だちに声をかけてみる
などの具体的な対策や対応策を知ることで、いざというときに適切な行動がとれるようになります。
いじわるをされているからといって、子ども自身の存在が否定されるわけではないことをしっかりと伝えていきましょう。
さらに、いじめの問題を解決するためには、幼稚園との連携も不可欠です。
園がどのような対応をしているのかを確認し、対応策を講じましょう。
いじめにあいやすい特性について
子どもの性格や行動によっては、いじめにあいやすい場合もあります。
ただし、特性的にいじめられやすいというのはいじめていい理由になりませんし、子ども自身が悪いわけではありません。
以下のような特性がある場合、注意が必要です。
・大人しい
・優しすぎる
・イヤだと言えない
・空気を読むのが苦手
・暴力的
・正義感が強すぎる
・人との距離感をとるのが苦手
こういった特性については、子どもの人格や性格を否定するのではなく、絵本などを通じてモデルを示し、「こうした方がいいね」という望ましい対応とセットで伝えていけるとよいでしょう。
こちらの記事もよろしければ参考にご覧ください。
まとめ
子どもが幼稚園でいじめられていると感じたとき、親としての心配は計り知れません。
しかし、適切な対処策を講じることで、子どもは安心して園生活を過ごすことができるでしょう。
親の温かい支えが、子どもに安心感と自信をもたらすことを忘れずに、毎日を大切に過ごしてください。
あなたの愛情と努力は、子どもの成長と幸せにとって何よりの励みになるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。