福岡県福津市の宮地嶽神社は、全国にある宮地嶽神社の総本宮です。

境内の石段から玄界灘をのぞむと参道がまっすぐに伸びていて、年に2度夕日がこの道を一直線に照らす日があり「光の道」と呼ばれて多くの人に親しまれています。

以前人気アイドルグループの「嵐」が出演したJALのCMのロケ地になり、全国的に有名になりました。

参拝におとずれる人が多く、観光スポットとしても知られる「宮地嶽神社」で、華やかに七夕まつりが行われています。

◇石段をのぼる

表参道から鳥居をくぐり「男坂」と呼ばれる長い石段をのぼります。

左手にある急な坂道は「女坂」と呼ばれていて、境内まで車でも上がれます。

石段をすこし進むと、七夕飾りらしきものが見えてきました。

梅雨の晴れ間ですが、本当によく晴れわたり、ふりかえると遠くに相島（あいのしま）がかすんで見えます。

ようやく最上段まで上がりました。

毎年2回、2月下旬と10月下旬に「光の道」をこの場所から見られます。

その瞬間を写真におさめようと、全国からたくさんの人がきて、この場を埋めつくします。

階段横には、その時の写真が掲示されていました。

◇華やかに七夕飾り

参道をすこし歩いて楼門（ろうもん）まで来ると、見えてきました。

華やかに、あざやかな色とりどりの七夕飾りです。

手水舎（てみずやまたはちょうずや）も七夕飾りがほどこされて、涼しげに変身しています。

コロナ感染症防止のため、すっかり様変わりした手水舎です。

以前あったヒシャクや手拭きがなくなり、その時々のテーマに沿った飾り付けや、季節の花々でいろどられます。

手をきよめたら拝殿に向かいます。

楼門には左右に笹飾りがあり、願い事をかいて結びつけるように、短冊とペンが設置されていました。

初穂料を置いて、短冊を一枚いただき、笹に結びます。

楼門をくぐる頭上にも、手まりなどのつるし飾りがあって、どこまでも華やかです。

拝殿にむかう前に一礼をして、楼門をくぐりました。

◇拝殿で参拝

空の青を背景に、宮地岳のみどりが美しく、拝殿を目の前におごそかな気持ちになります。

拝殿の両側で七夕飾りが風にゆれて、本当に華やかです。

ここで、七夕まつりに参拝できた感謝を込めて、拝礼しました。

沢山の参拝者がいて、中にはお宮参りの人の姿もありました。

「授与所」もいつになく華やかで、七夕らしい雰囲気がただよいます。

回廊（かいろう）には、子どもたちの七夕の作品が展示されているようです。

絵馬が掛けられていました。

かなり古いもののようですが、今回始めて目にしたので、写真におさめることにします。

7月7日七夕の日の前日は快晴に恵まれ、七夕飾りにいろどられた「宮地嶽神社」にゆっくりと参拝できました。

なにかあるごとに訪れては、祈願したり感謝したりと、心のよりどころとする神社です。

毎年8月1日は「大夏越祭（おおなごしさい）」が深夜1時から行われ、楼門にかかげた茅の輪（ちのわ）をくぐる「茅の輪くぐり神事」が体験できます。

太鼓の音鳴り響く中、神職が「無病息災・悪疫退散」と唱えたあと参拝者も同じように唱えながら茅の輪をくぐるのです。

何度か体験しましたが、一年の健康が約束されたようで、清々しい気持ちになります。

福岡県福津市には人々の暮らしを見守る「宮地嶽神社」があり、たくさんの人が参拝に訪れます。