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結婚に向いてないかもしれない診断テスト~独身と既婚者の意識の差から導き出したソロ志向度

荒川和久独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター
(写真:Paylessimages/イメージマート)

結婚に向いていないかもしれない診断、公開

前回の記事で、ソロ度と配偶関係によるソロ属性4象限についてご紹介した。

結婚しても、趣味への出費は減らさず、浮気もする「カゲソロ」夫の正体

念のため、図を再掲する。

前回予告した通り、本記事では、ソロ度に基づいた「結婚に向いていないかもしれない診断」を公開したい。というのも、そもそも、ソロ度は、結婚に向いているかどうかを判断するものではないのだが(ソロ度が高くても半分は結婚する)、講演や取材などでよく「結婚できる/できない診断」みたいなものは作れませんか?という要望をいただくことが多いからだ。

結婚できるかどうかは、個人だけの問題ではなく、相手との相性や社会環境の問題もあり、一概に価値観だけで規定できるものではないのだが、要望も多いのでお遊びとして作ったものである。

もともと、ソロ度とは「誰かと一緒にいるより、一人の方が心地よい」という意識であり、それをベースとしてそれぞれの共通因子を比較した際に、ガチソロ群とノンソロ群とでは明確に意識の差が出る。独身と既婚とで差が出るということは、差分が大きい部分が、独身と既婚を分けたポイントと考えることもできると思われる。

タイトルは、わかりやすくするために「結婚に向いていないかもしれない診断」としているが、正確にいうならば、「ガチソロ診断」である。

拙著「結婚滅亡」掲載の診断よりアップデート

実は、2019年に上梓した拙著「結婚滅亡」の中でも、同様の「結婚に向いていない診断」を掲出しているのだが、あの時は男女共通の診断とした。もちろん、同じガチソロであれば、多くの面で男女共通因子がみられるが、細かい意識や行動などでは男女で多少違いがみられる。よって診断も男性用と女性用の2種類を用意した。さらに、書籍の診断と異なる部分は、対象となる独身因子抽出には、未婚者に加えて離婚者(現在独身)も加えてアップデートした。

全部で15問ある。各設問に対して、〇か×かで回答し、その〇の数にて診断する。

さて、皆さんは何個くらい当てはまるだろうか?

まずは男性用から。

続いて、女性用。

診断結果の楽しみ方

いかがだろうか?

8個以上〇はついただろうか?

注意すべきは15番目の質問「何か困りごとがあっても、まずは自分でなんとかしようとする」である。これだけは、あえて点数でいえば、2点換算をしてもいいくらい、独身と既婚とでは大きく差があった項目だった。

男性と女性とで異なる質問は色分けをしてある。女性の方が仕事に関する項目が多いのも興味深い。当然ながら、ガチソロとノンソロの差分は恋愛に関する項目が多くなるのだが、15問にするために極力恋愛以外の項目を優先した。

あくまで、お遊びコンテンツとして、飲み会や合コンのネタにすると盛り上がると思う。通常、私の記事内の図表は無断転載禁止としているが、例外的に今回の記事の診断表はご自由にコピペして拡散していただいて結構である。

最後に、これで「結婚に向いていない」と診断されたからといって、結婚したい男女もがっかりしないでほしい。冒頭に書いた通り、ソロ度が高くても半分は結婚している。

もし現在婚活中の方で、〇が8個以上ある方は、〇のうち何か改善できることはないかを考えてみてはどうだろうか?男なら「あれこれ考えずまず行動してみる」、女なら「仕事のプロセスも重視してみる」、男女とも「何かの時には誰かを頼ってみる」とか。この診断はそういう使い方もできる。

さらに、ソロ度の高いガチソロ同士は、互いに過度に干渉せず、適度な距離感を保つことに長けているため、意外にも相性がいいということも付け加えておく。

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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