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〝究極の焼きおにぎり〟が味わえる焼鳥屋。このカリカリ層はまねできない…【おか田/東京】

今回、冒険するのは東京都目黒区緑が丘の「おか田」。最寄りは自由が丘駅。感度の高いスイーツやカフェ、レストランが寄り添う印象があるものの、歩いてみれば焼鳥屋も居酒屋も、スナックだって見かける。ここ「おか田」は定番の焼鳥のほか、目先を変えたネタもある地元の人気店。なんといっても、〆の焼きおにぎりが格別なんだ。

自由が丘らしく、品のある町焼鳥

うーん。自由が丘らしい店構えというか、品がある。店構えを見るとフルコースの高級店のような雰囲気さえ感じるのだけど、「おか田」はアラカルトで頼める町焼鳥だ。そうそう、昔の焼鳥はどこもそうだった。最近はセットやコースの焼鳥屋も増えているけれど、自分の好みで組み立てられるのはやっぱり楽しい。

ささみ、砂肝……まずは定番から

ささみ
ささみ

砂肝
砂肝

せせり
せせり

串の組み立てはあっさりしたネタから、脂のあるネタ、味の濃いネタ。そして、つくねや手羽を頼むのが王道。1本目のささみは、しっとりとしてレアな火入れ。ささみの芯温もちゃんと温かいところに技がキラリ。ジャクッと小気味いい砂肝はクセもなく食べやすい。いいね。こういう定番ネタがうまいの、大事。

大ぶりに打たれたせせりは、しっかりと火を入れているので、プリッとした食感というよりは、ギュッと詰まった肉の弾力。まずは定番をしっかり。でも、これからが「おか田」のお楽しみだ。

カリッカリに水分を飛ばした皮

皮

この皮は「おか田」の名物ともいえるネタ。ポーションは小ぶりながら、20分近くとろ火で焼き上げることで皮せんべいのようにカリッカリに! 最近は表面はカリッと、中もっちり仕上げた皮を出す店の方が多いだけに、生皮の水分をここまできっちり飛ばしたネタはお見事。時間という手間を惜しみなくかけた一品、あなどれない。

きつね包み焼き
きつね包み焼き

「おか田」は〝串処〟をうたっているだけあって、焼鳥以外にも野菜の肉巻き串もある。ただ、変わりネタの筆頭角はこの「きつね包み焼き」だ。お揚げの中にはたっぷりのチーズとねぎ。この組み合わせ、シンプルながら最高のトリオと言いたい! 炭火で香ばしく焼き上げたお揚げだけでもうまいというのに、さらにチーズのコクとねぎの香味でずっと奥深く。

もう、やみつき。これを食べずに帰るというのは、もう考えらえれない。食べながら「全国の町焼鳥において欲しい」と強く願ったくらいだ。

レバー
レバー

つくね
つくね

名物ネタを食べたあとは、また定番で。ふっくらと仕上げたレバーは味の濃さが際立つ塩で。レバーはタレで出す店の方が多いけれど、素材をより感じやすいのはやっぱり塩。最後の串、つくねも塩。手前のきつね包み焼きがこっくりとした味わいだったので、塩で大正解。

この香ばしいカリカリ層に惚れ惚れ

かりかり焼きおにぎり
かりかり焼きおにぎり

さぁて、〆はお待ちかねの焼きおにぎり。こんなことを言うと身も蓋もないのだけど、焼鳥以上に楽しみにしているのが、この「かりかり焼きおにぎり」かもしれない。注目はメニュー名に添えられている文言……。

「焼き上がりまで40分以上戴いております」

そう書かれているとおり、注文すると焼き台の端の網に大きなおにぎりを置いてじっくり、じっくり焼き上げていく……。ほんのり焼き目が付いたらひっくり返して、その繰り返し。丁寧に全面を焼き上げ、約40分。割ってみればブホッ! と昇り立つ湯気。タレの香ばしさが鼻をくすぐるようだ。

焼きおにぎりは表面の〝カリカリ層〟がおいしさの肝になるわけだけど、「おか田」のそれは、次元が違う。5mm以上はある厚み。噛めばおこげがザクッと弾け、中のふっくらもっちりとしたごはんが後を追いかけてくる。なんというコントラスト。この世に「究極の焼きおにぎり」があるとしたなら、きっとこれ。

▼冒険のおさらい

①じっくり焼き上げる皮が名物

②きつね包み焼きはやみつき確定

③40分かける究極の焼きおにぎり

店舗情報
【店名】おか田
【最寄り駅】自由が丘駅
【住所】東京都目黒区緑が丘2丁目25-17
【予約】03-3723-8255
【定休日】日曜
【串のアラカルト】あり
【コース(セット)】なし

毎週、焼鳥三昧! 焼鳥を斜めに逆さ撮りする〝ヤキトリスト撮り〟は元祖にして名刺代わり! 「焼鳥は串柄、人柄」をテーマに、大衆的で気兼ねない町焼鳥から、鶏にこだわり1本1本に心血を注ぐ専門店まで焼鳥まみれの日々を送っています。焼鳥好きの方、フォローよろしくお願いします!

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