「四輪駆動の日」に、ベンツのモンスター4×4が登場。
特殊車両技術を惜しみなく投入した究極のオフローダー
メルセデス・ベンツ日本株式会社は4月4日、「G550 4×4スクエアード」を発表した。このモデルは同社の最高級クロスカントリービークルである「Gクラス」をベースに、特殊車両技術を惜しみなく投入した究極のオフローダー。新開発のラリー強化仕様ツインサスペンションを搭載するほか、防弾仕様車技術をベースとしたポータルアクスルを採用。これにより、最低地上高は460mm、渡河深度1000mm(通常のGは最低地上高235mm、渡河深度600mm)となり、高い走破性を実現している。
車両本体価格は3510万円
搭載エンジンはAMG製となる4.0LのV8ツインターボ・エンジンで最高出力422ps、最大トルク610Nmを発生し、最高速は210km/hを実現している。ポータルアクスルの採用によってトレッド(タイヤの左右間の距離)もノーマル比で+229mmの1774mmとなるほか、325/55R22サイズのタイヤによってオンロードでもスポーツカーのような高いダイナミクスを発揮するという。販売に関しては、2016年4月4日から5月31日までの期間限定で、車両本体価格は3510万円となる。極めてレアな高額車だが、既に多数のオーダーが入っているという。
4月4日を「四輪駆動の日」に制定
今回の発表会でユニークだったのは、メルセデス・ベンツ日本株式会社が日本記念日協会に4月4日を「四輪駆動の日」として申請し、制定・登録されたことも発表したこと。四輪駆動車の世界共通の呼称である「4×4」にちなんで4月4日を選んだわけだが、単にマーケティング的な狙いだけではなく、その背景にはダイムラー社が1903年に四輪駆動(全輪駆動)システムの基礎となるテクノロジーを世界で初めて開発し、1907年には世界初となる四輪駆動システムを備えた乗用車の開発に成功した…という史実がある点も重要。この辺りの歴史的なリソースがしっかりと裏付けられている辺りも、自動車の歴史を作ってきたメルセデス・ベンツならではといえるだろう。