北海道・積丹ブルーを船で楽しもう!水中展望船「ニューしゃこたん号」
札幌や小樽から見て北西にある北海道の名所・積丹半島。積丹町・美国港から、透明な水色の海岸や海底が楽しめる水中展望船が春から秋にかけ運航しています。特にウニなどが美味しい夏は、景色が良い日が多くおすすめ。
札幌や小樽、余市から少し足を伸ばして、海からの海岸や海底を楽しむ約40分の船旅を楽しんでみませんか。
積丹の海岸線や海中の景色は格別!「ニューしゃこたん号」
「ニューしゃこたん号」は北海道積丹町の中心部・美国港周辺の海岸線や海底の景色を楽しめる船です。
操舵室の後部に屋根付のビューシートがあるほか、操舵室の周りでも景色を楽しめます。
水中展望室は船底にあり、船首側操舵室横、船尾側ビューシート後方の階段を利用します。
船の操舵室、特に大きい船は関係者以外立入禁止ですが、ニューしゃこたん号は船長の操縦を見る事が可能。乗船中は船長やガイド(甲板員)の指示に従って下さい。
1.美国港出港
出港前に船内の案内があります。すぐに水中展望室に行ってみるのも良いですが、出港時はビューシートに居るようおすすめされます。
美国港の東に長くて大きな防波堤を見ながら港外へ進みます。波が穏やかな時期に見ると、防波堤の大きさに驚く乗客も。
防波堤を通過すると西へ針路を変えて黄金岬へ。黄金岬は展望台まで遊歩道が整備されており、約400mの坂道を歩くことが可能。しかし海からの黄金岬は、遊歩道より短時間で陸路より小さな体力で見え、船限定の景色というおまけ付です。
黄金岬をすぎると、積丹海岸の荒々しさを感じます。
黄金岬そばを通ると、ゴメ島、宝島の方へ舵を切ります。
2.ゴメ島・宝島付近で海岸と海中を楽しむ!
黄金岬を過ぎると、ガイドに水中展望室へ行くよう案内されます。
水深が浅く、水中展望室で海底が良く見える場所を通過。なお海中の透明度は海流や陸から流れてくる砂や土などの状況により毎航海異なります。筆者が乗船した時は天気は晴れていたものの、透明度は良くなかった時でした。
しかも海藻やウニなどの生物が非常に少なく、「磯焼け」の状態。
ニューしゃこたん号から海底が良く見える海域はわずか。宝島付近ではビューシートに戻るよう案内されます。
宝島は船でしか行けない無人島。上空から見るとハートの形をしていますが、船からは見えないので、船内やパンフなどでは上空からの写真を紹介しています。
宝島付近の後は、海岸線沿いをピヤノ岬・キト浜に向かって進みます。
3.ピヤノ岬・キト浜付近で積丹ブルー!
陸からは行きにくい美国港から北西にあるピヤノ岬に進むと、暖かい地域の海ではないかと錯覚しそうな海岸が現れます。
積丹ブルーが楽しめる海域をゆっくり進みます。
ピヤノ岬を過ぎると狭い浜が現れます。陸から行けず船でしか行けない「キト浜」。
ニューしゃこたん号はキト浜付近で美国港へ戻ります。
4.カモメへのエサやりに挑戦!
キト浜から美国港へ戻る間、ガイドがカモメのエサを乗客に配布し、注意点などを解説してくれます。
エサはパンの耳でした。海に投げるか、写真の様に持ち、カモメがエサを取るのを待ちます。カモメに手を突っつかれないよう注意しましょう。
カモメへのエサやりが終われば、あっと言う間に美国港の防波堤です。
運航状況は当日要確認!
「ニューしゃこたん号」は15名以上の団体を除き、予約は必要ありませんが、
a.例年4月25日から10月末までの運航
b.朝9時から午後4時30分までの運航
c.運航時間内の各便出港時刻は当日決定
d.海況が悪ければ当然欠航
冬期間は運休
積丹観光振興公社のホームページ(外部リンク)には10月末終了と書かれていますが、利用状況次第では終了が早くなる場合もあり得ます。2022年は10月15日でした。
出港時刻は当日決定!
利用予定者にとって重要なのは「出港時刻は当日決定」。40分という航海時間、海上模様と乗客状況(最小出港乗客数2人、最大搭載乗客数78人)で判断されます。ホームページなどには出港時刻が記載されていません。
出港予定時刻は窓口か当日電話で確認します。
ニューしゃこたん号利用は時間に余裕を持たせて下さい。
当然海況が悪ければ欠航
丸一日欠航する場合は、積丹観光振興公社のホームページ(外部リンク)に運航中止のお知らせが出ます。
知床遊覧船事故時に注目された安全管理についてですが、ホームページには安全管理規程の詳細はないものの、乗場で誰でも閲覧できるようになっています。安全管理規程の詳細は過去記事を参照願います。
当然安全第一での運航。
車・バイクでの訪問が最適!路線バスも可能
初めて「ニューしゃこたん号」の乗り場へ向かう人はどう進めばいいのでしょうか?ここでは積丹観光振興公社の解説(外部リンク)を参照しつつ、道路にある看板等を取り上げていきます。
札幌・小樽・余市方面から
札幌・小樽・余市方面から国道229号を積丹町の中心・美国へ向けて進む場合は、隣の古平町を越えて積丹町に入った事をまず確認しましょう。そして国道左側にある下記写真看板を見つけたら近いです。
国道229号を進み、下記写真の交差点を右折しましょう。
交差点右側には水中展望船や乗り場を指す看板・標識も。
美国港への道を進むと看板が見えます。まっすぐです。
道路右側に乗客用駐車場の案内看板があります。
積丹岬・神威岬から
神威岬・積丹岬方面からの行き方は、国道229号を進み下記写真の看板の所で左折します。左折後は札幌・小樽・余市方面と同様に美国港への道を直進です。
北海道中央バス利用
ニューしゃこたん号乗場へ北海道中央バスでも行けます。最寄バス停は「美国船澗(みくにふなま・外部リンク)」。
昼間に平均1,2時間に1本発着。主な停車停留所は札幌駅前(一部)、小樽駅前、余市駅前です。
また水中展望船の後に積丹岬や神威岬へ向かう、あるいは積丹岬や神威岬から水中展望船に乗る人は、バスの本数が少ないので十分確認しましょう。
積丹水中展望船「ニューしゃこたん号」
北海道積丹郡積丹町美国町船澗
0135-44-2455
ホームページ(外部リンク)
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