さすらいの中華そば。売切後免のランチタイム3時間営業。キリっとした熟成醬油の旨味が効いた上質な一杯。
中華そば いけ田
2022年に箱崎に登場した「中華そば いけ田」。間借り営業スタイルで、2024年に西新に場所を変えたかと思えば、次は博多駅近くで再オープン。ランチタイムのみの短時間営業を続けながらも、多くのファンも持つ中華そばが、2024年8月9日に電撃復活を遂げました。場所は変われど、お店の暖簾だけは当初から変わらないものですね。
博多きんちか
博多駅の筑紫口側、ほろよい横丁を抜けて高架下を歩けば正面に見えるのが〈はかた近代ビル〉。1階にセブンイレブンがあるのが目印です。博多駅から徒歩3分程度の好アクセスです。
この〈はかた近代ビル〉の地下に広がる飲食店街。〈博多きんちか〉と名付けられた地下街には、十数店舗の様々な飲食店が並びます。セブンイレブンの横にある階段を下りて、一番奥の突き当りに「中華そば いけ田」があります。
店内は和風の佇まいで、元々は和食割烹のお店を間借りしているよう。このような区切られた個室のスペースに4人席のテーブル。お客さんが多い時は相席をお願いすることもあるようです。
中華そば・醤油
メニューは中華そばの醤油と塩に二本立て。トッピングは佐賀海苔やメンマ、鶏と豚のチャーシューが揃います。今回は、醤油をいただきました。醤油の良き色合いのスープを白ネギが彩り、海苔も一枚とされた上品な仕上がりの一杯です。
白ネギにメンマ、真ん中にカイワレをトッピングしているのがオシャレですね。通常は鶏チャーシューですが、今回は豚チャーシューでいただきました。またこのカイワレが、味をスッキリとさせてくれます。
キラキラと油が光るスープは、鶏や豚の旨味が凝縮され、そこに加わる熟成醬油の味わいがキリっとキレのある味わいを出しています。醤油の塩味がしっかりと伝わりながらも、ほんのり甘くまろやかに、深みある仕上がりのスープです。
平打ちで中太くらいのストレート麵。ツルツルっとした口当たりで、コシのある食感がスープと相性良く絡みます。麺の旨味もしっかり伝わるのは、さすが〈製麵屋慶史〉の特注麵です。
大きくてボリューミーな豚チャーシュー。佐賀県産のブランド豚を使用しているようで、歯応えがあり肉質の良さが伝わります。タレの味わいも美味しい。これは食べ応えある一枚です。
ぶし玉
替玉でいただけるのがこの〈ぶし玉〉。麺に白ネギと刻みチャーシュー、そして香りも良い絶妙の節がふりかけられたオリジナル替玉です。スープに投入するのも良いですが、〈和え玉〉として醤油タレをかけていただくのも美味しい。
佐賀海苔2枚
こちらは別トッピングで注文した佐賀海苔。艶があり綺麗ですね。この佐賀海苔は、香ばしく味わいも良く、そのまま食べてもいいくらいです。
ぶし玉に、佐賀海苔を飾ってみました。新たにトッピングも加わってますし、海苔が3枚になると豪華な仕上がりに見えます。もう一杯、新しいメニューをいただいた感じですね。
このぶし玉は、また違う麺をチョイスしており、細めのストレート麵は、歯応えがありパスパスっとした食感の博多豚骨に多いスタイル。この中華そばのスープに節の風味も加わり、また違う味わいも楽しめます。
卓上にはゴマとブラックペッパー。こちらはお好みで。
箱崎から西新、そして一気に中心部の博多へと場所を移した〈さすらいの中華そば〉。あっさりといただける一杯は女性にも人気のようです。そしてこの辺りはオフィス街でもあることから、売切後免となることも数多く。場所が変わるごとに味に磨きがかかる「中華そば いけ田」。これからまだまだ話題となるかもしれません。
中華そば いけ田
住所:福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目1−33 博多近代ビル B1
営業時間:11:00~14:00(売切次第終了)
定休日:日曜日・その他不定休
駐車場:近隣有料
アクセス:博多駅より徒歩3分