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カレーライスの絵本4選【保育士書店員が選ぶ】野菜を食べてくれない!まずは絵本でカレーはいかがでしょう

リビング書店絵本専門書店員/保育士/介護福祉士

夏には『夏バテ』、そして秋にも『秋バテ』という言葉があるそうですね。寒暖差が体力と気力を消耗させるんだとか・・・

少し涼しくなって、より活発になる子どもたち。そして学校や園の行事も盛りだくさんの秋は、保護者の体力勝負。

そんな疲れたわたしたちには強い味方!カレーライス様がいるではありませんか!!

そしてカレーがテーマの絵本は、意外とたくさんあるんですよ。

YouTubeでもカレーライスの絵本を紹介しています。

絵本の中の美味しそうなカレーを見ていると、ついつい食べたくなっちゃいますね。

今日ご紹介するのは、食べたり作ったりのマネっこ遊びや、料理のお手伝いにもつながる、楽しく役に立つ絵本です。

カレーライス
小西英子 福音館書店

カレーライス 小西英子 福音館書店
カレーライス 小西英子 福音館書店

まず表紙のカレーライスの絵に目が釘付け!!ゴロゴロの野菜を切る、煮込む、「いただきます!」まで、細かく丁寧に描いています。さあ、召し上がれ。(出版社リンク)

玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、お肉、それぞれを丁度いい大きさにカットします。昔ながらの金色の大鍋で炒めて水を入れ、コトコト・コトコト煮込みますよ。

最後にカレールーを入れて、さあ、用意はいいですか?

蓋を開けると・・・♬

本格的なカレー作りが絵本の中で体感でき、食育にも最適な絵本です。

この絵本の魅力の一つは、実物大で描かれていることです。

カットされた食材や、鍋、皿に盛り付けられたカレーライスも、ほぼ本物と同じ大きさで描かれています。

ザクッザクッと食材を切る音、ふたを開けた瞬間のフワッとした湯気香辛料のいい香り、ページをめくるたびに、そんな感覚が伝わってきます。

温かい雰囲気は”家庭のカレーライス”そのものです。本物が目の前にあるような不思議なリアリティが与えられる絵本です。

ぐるぐるカレー
矢野アケミ アリス館

ぐるぐるカレー 矢野アケミ アリス館
ぐるぐるカレー 矢野アケミ アリス館

丸い形は何を表す?指でぐるぐるしてみよう!楽しく回せば回すほど、美味しいカレーが出来ますよ!(出版社リンク)

絵本に描かれた丸い形の中に、カットしたじゃがいも、にんじん、玉ねぎ、ブロッコリー、お肉、お水を入れましょう。

そしたら指で円の中を、グルグル・グルグルと混ぜるのです。しばらく煮込んだらカレールーを入れて・・・グルグル・グルグル・・・グルグル・グルグル・グルグル。

あら不思議、美味しいカレーのできあがり!

野菜をカットして、丸い形(鍋)に入れるカレー作りの工程を疑似体験できる絵本です。

最初に描かれている、ただの丸い形からは誰も鍋だとは想像できないのですが、カットされた野菜が次々に入っていくと、「これはきっとお鍋だな」と分かってきます。

そしてカレーを煮込んで混ぜる作業には、あなたの指を使いますよ。

グルグルと円を描くように鍋の中を回しましょう。回せば回すほど楽しく、カレーが美味しく仕上がる魔法の鍋の絵本です!

ぼくんちカレーライス
つちだのぶこ 佼成出版社

ぼくんちカレーライス つちだのぶこ 佼成出版社
ぼくんちカレーライス つちだのぶこ 佼成出版社

男の子から「カレーライス」という言葉を聞いた商店街の人たちの心に、「カレーが食べたい」という気持ちが次々と伝染し、思わぬ広がりを見せる楽しいお話です。(出版社リンク)

ママに「今日は何が食べたい?」と聞かれて、「カレーライス」って答えた男の子。

商店街でその声を聞いた八百屋のおじさんも、肉屋のおばちゃんも、窓の外を眺めていたレストランのお客さんも、みんなカレーライスが食べたくなっちゃって…

カレーが食べたい!気持ちが、近くの人から遠くの人まで、どんどん広がっていきます。

会社でお仕事中のお父さんにも、そんな気持ちが伝わるのですが・・・どうやってそこまで伝わったのかな?

カレーの魅力が絵本の登場人物だけでなく、読者の心まで動かしちゃいますよ!

ノラネコぐんだんカレーライス
工藤ノリコ 白泉社

ノラネコぐんだんカレーライス 工藤ノリコ 白泉社
ノラネコぐんだんカレーライス 工藤ノリコ 白泉社

イタズラが大好きなノラネコぐんだん。今日はカレー屋さんで何やら悪だくみ。ノラネコぐんだんが見よう見まねで作ったエビカレーが事件を引き起こします!(出版社リンク)

ノラネコぐんだんが見よう見まねで作った、エビ入りシーフードカレー。

その様子をジャングルの奥から見ていたのは、大きなトラ。

「俺様の家で作ってくれ!」と、トラに言われたノラネコぐんだんは、拒否するすべもなく、言われるがままにカレーを作るのですが、いつしかエビカレーに飽きたトラが、「肉入りのカレーが食べたい」と言い出して・・・!?。肉ってまさか??

物語の面白さはもちろん、絵の美しさが子どもも大人も魅了します。カレーライスのなんと美味しそうなこと

以上、カレーライスの絵本はいかがでしたか?

わたしが疲れ果てて「今日は作るの無理っ!」となったときの、わが家の献立はカレーか冷凍餃子と決まっています。

しかし、わたしが手を抜いた日ほど子どもたちはよく食べてくれるもので・・・どういうこと?

絵本の影響もあってでしょうか、子どもたちは、カレーライスをモリモリ食べ、また作るお手伝いもしてくれるので、とても助かっています。

簡単に作れて野菜もお肉もたくさん摂れるカレーライスは、頑張るお母さんお父さんの強い味方ですね。

絵本専門書店員/保育士/介護福祉士

絵本専門店リビング書店です。オススメ絵本紹介のほか、金沢市郊外の小さな本屋で生まれる、小さな日常の物語をお伝えします。

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