「写真のように生姜をすりおろさないで下さい!」栄養士がお願いするワケとは
こんにちは!栄養士食堂です!
今回の記事のテーマは「生姜」です。
生姜はすりおろして使うことが多いと思いますが、上の写真のようにすりおろしていませんか?
実はその方法…あまりおすすめしません。
今回は栄養士が「写真の生姜のすりおろし方がNGな理由」を詳しく解説していきたいと思います。興味がある方は最後までお付き合いくださいね。
今回の目次
1 生姜の栄養について
2 選び方・保存方法
3 写真の生姜のすりおろし方がNGな理由
4 正しい生姜のすりおろし方
1.生姜の栄養について
生姜特有のさわやかな辛味成分「ジンゲロール」は、血行促進により体を温める働きや殺菌作用があります。また、香り成分ジンギベレンには解毒作用があるほか、香りで胃液の分泌を促し、食欲を増進させる効果もあります。
2.選び方・保存方法
【選び方】
・かたくふっくらとしていて傷がなく、なめらかなもの
・筋が等間隔にあるもの
・切り口がしなびていないもの
【保存方法】
タッパーに生姜と生姜が浸るくらいの水を入れ、蓋を閉めたら野菜室で保存する。
詳しくはこちら→【袋のまま保存はNG!】生姜が1か月長持ちする「たった1つの方法」を栄養士が解説
3.写真の生姜のすりおろし方がNGな理由
お待たせしました!「写真の生姜のすりおろし方がNGな理由」を解説してきます!
その理由は…栄養豊富な皮を剥いてすりおろしているから
生姜の栄養は皮に集中しています。
特に生姜の特有な辛味成分「ジンゲロール」は皮や皮のすぐ下に多く含まれています。
「ジンゲロール」には体を温める働きや強い殺菌作用があると言われていますが、皮を剥いてしまうと「ジンゲロール」をしっかり摂ることができません。
また、香りも皮を剥かない方が強く出るので◎
生姜は皮も食べられる野菜なので、よく洗い表面の汚れを落としたら皮ごとすりおろしましょう!
実際に食べ比べをしてみました。
右側は皮をむいてすりおろした生姜で、左側は皮を剝かずにすりおろした生姜です。
見た目にあまり違いはありませんが、左側の皮を剥かずにすりおろした生姜の方が若干色が濃いのがわかりますね。
食べてみたところ、左側の皮を剥かずにすりおろした生姜の方が香りも強く、味も濃かったです。ただし、味が濃い分辛味も強いので辛みが苦手な方は皮を剥いてすりおろした方が◎
まとめ
生姜は皮を剥かずにすりおろした方が栄養もしっかり摂れて香りも楽しめますが、辛味が強くなるので辛みが苦手な方、小さなお子様がいるご家庭は皮を剥いてすりおろした方が良いでしょう!
4.正しい生姜のすりおろし方
<方法>
①生姜はよく洗い、表面の汚れを落とします。黒ずみや傷んでいるところがあれば切り落としましょう!
②生姜の皮は剥かずに水気をよく切ったら、繊維に対して垂直におろし金の上に置き円を描くようにすりおろします。
<注意点>
・あまり新鮮でない生姜(変色や皮が乾燥している場合)は、皮を剥いてすりおろしましょう。
・皮ごとすりおろすと色が茶色くなるので、皮の色を入れたくない場合は皮を剥きましょう。
・皮ごとすりおろすと辛味が強くなるので、辛味が苦手な方、小さなお子様がいるご家庭は皮を剥いてすりおろした方が良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
生姜は、皮や皮の下に多くの栄養が含まれています。
生姜の栄養を余すことなく摂りたい方は、生姜はよく洗って皮ごと調理するのがおすすめです。
ぜひお試しくださいね。
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