【京都市下京区】商店街と地域再生の仕掛け人 創生センターって何? 2月26日に商店街創生で公開討論会
顧客ニーズの変化や高齢化に加え、コロナ禍が続き、経済の冷え込みが企業や商店街の店舗にも大きな打撃を与えている一方で、結束の必要性やおうち時間なども増え、地元に根差した商店街の役割が大きくクローズアップされるようになってきましたね。そんな中、京都府下300の商店街をこまめに訪問し、活動の相談に乗ったり、再生へ向けての取り組みを伴走支援して奮闘している人たちがいます。2022年2月26日(土)には、「京都商店街創生フォーラム2022」も開催する、その仕掛け人たちをご紹介します。
その人たちと出会ったのは、「商店街に関わる人やこれから商店街に関わってみたい人などが商店街のことを学び、実践し、答えを見つけていく場所」として、2021年8月から12月まで5か月かけて行われた「商店街これかラボ」でのことでした。下京区の京都経済センターで開催された集まりには、京都中から、あるいはオンラインで他府県からも30人以上の人たちが集まりました。(コロナ禍で数回はオンライン開催)
集まったメンバーは商店街をけん引する若手の商店主や振興組合の役員、大学生や地域の活動家、子育て中のママさんたち、メディアや若手企業家など実に多彩でユニークな人たち。京都の商店街や地域創生について、経験を交流するなど、「中の人、外の人」関係なく真剣な議論を交わしました。まさにこの企画を仕掛けたのが「商店街創生センター」でした。同センターは、2015年10月に官民一体で設立されました。センター長は京都商店連盟の宇津克美会長が務めます。商店街を核に地域が元気になることをめざして活動を続けています。
設立当初から6年間在籍し、府下全域の商店街を訪問してきたという神崎浩子さんは、アポの際、「寂れてしもて、うちなんかなんもすることあらへんわという商店街の人たち、それでも押しかけて、いろいろ聞かせてと話し合う中で、シャッター商店街、後継者不足といったどこでも言われる問題ではなく、その地域ならではの課題が浮かび上がってくる」と言います。
前田志津江事務局長も、「アーケードで繋がった商店街ばかりでなく、最近は中に住宅の点在する商店街も多い。実際に足を運んで顔を見て、独自の問題を検証して、外からの視点で何かできることはないか話し合い、商店街の人たちと一緒にオーダーメード型の伴走支援をおこなってきた」と語ります。
必ずしも成功ばかりではありませんが、会員数を3倍化し、1000人を超える参加者で盛況だったマルシェを開催した長岡京市のセブン商店街や右京区の龍安寺参道商店街で、地域と商店街の交流拠点として空き店舗を改装した複合施設「とんぼの家」をオープンさせた取り組み、伏見区の竜馬通商店街で坂本龍馬のファンづくりイベントをする中で商店誘致につながった事例など、商店街や地域の人たちとともに行ってきた伴走支援の芽が花咲つつあります。
同センターの篠原あづ沙さんは、「オンラインによる商店街NOWや京都市はもとより府下全域でネットワークサロンなども行っています。何とかしたいと思っても一歩を踏み出せない商店街の皆さん、気軽にお声がけください。」と話してくださいました。
センターでは、「2月26日(土)の『京都商店街創生フォーラム』(まん延防止等重点措置によりオンライン開催に変更)には、京都のみならず、全国からご参加ください」と 呼び掛けています。
商店街創生センター(外部リンク)京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地京都経済センター3階304号室 075-342-0303 shotengai-c@pref.kyoto.lg.jp
「京都商店街創生フォーラム2022」(外部リンク)
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