しっとり滑らか!老舗の銘菓をあわせた「バターどら」青えんどう豆の餡とバタークリームの塩気は名コンビ
行くぜ東北、のキャッチフレーズでもお馴染み。うっとりするような銀世界の東北も素敵ですが、夏は東北!と申しますのも、東北六県それぞれを代表する大きなお祭りは8月上旬に集中しているのです。
その中のひとつ、山形県山形市で開催されるお祭りが「花笠まつり」。菅笠に咲いた6つの紅花がひらりひらりと舞うような伝統的な踊りとパレードを見に行ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
山形県には古くから銘菓として受け継がれている和菓子がございまして、その中のひとつが富貴豆。青えんどう豆を柔らかく、そして甘く炊いたシンプルな和菓子なのですが、あれこれ食べ比べてみるとお店によって風味も固さも形も異なるので興味深い。
創業1886年の和菓子屋「長榮堂」さんもまた、全国の物産展などにも出店なさる人気の高い老舗。長榮堂さんにはその富貴豆と蔵王の地養卵を組み合わせた名物があるのです。
今回は長榮堂さんの「バターどら」をご紹介。
あんことバターの組み合わせはあちこちで見かけますが、長榮堂さんのあんバターは山形土産にも相応しい富貴豆餡。
蔵王の自然の中でのびのびと育った鶏が産んだ地養卵の卵黄の色か、やや黄色味を帯びた皮。そして表面は非常にきめ細やか!触れた瞬間に実感できるはず。皮は甘さというよりは、卵のコクと香りがまっすぐに伝わり、リッチなのにどこかほっとする味わい。
富貴豆の色をそのまま反映させた黄緑色の餡は非常に滑らか!いかに豆の薄皮を丁寧に処理していらっしゃるかというのがよくわかります。その滑らかさと一体感をもたせたバタークリームがもたらす塩気がまた絶妙な仕事をこなしており、伝統の和菓子の良さをより一層引き上げてくれるような印象をもちます。
これ以上塩味がきいていても少なくても、しっくりこないかと思います。また、皮がしっとりしすぎていないのもくどすぎない食べ応えを楽しめるポイントでしょうか。
山形県のモチーフやキャラクターが描かれたドリップ珈琲やお茶と一緒にお土産として持ち帰るのも、喜ばれそうですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<長榮堂・本店>
公式サイト(外部リンク)
山形市印役町1-2-32
023-622-5556
9時~17時30分
年中無休(元旦を除く)