WBOフェザー級タイトルマッチを控えた両ファイター
WBOフェザー級チャンピオンのラファエル・“エル・ディビーノ”・エスピノサとロベイシー・ラミレスの試合が近付いてきた。現地時間、12月7日にゴングが鳴る。記者会見での両者の言葉を紹介しよう。
まずは、チャンピオンのエスピノサ。
「神から与えられたタイミングは完璧だ。再戦を待ち望んでいたが、今、我々はここにいる。第1戦の時から口にしてきたように、俺はずっとリターンマッチを望んできた。お互いに、人生のすべてを捧げた戦争だったからね。俺にも、彼にも、そしてファンにも2度目の戦いは、当然のことなんだ。
自分がチャンピオンであることを理解している。チャンピオンとして、自分には大きな責任がある。その結果として、自分はより良い人間になり、ファイターとしても成長している。今、そうした現状を楽しんでいる」
185センチ、リーチ188センチのエスピノサは言った。
「自分には身長が高いというアドバンテージがある。それは、誰もが知っているよな。ただ、本音を述べるなら自分にはもう一つ利点がある。リングの上で全力を尽くし、自分を示すつもりでいる」
一年前、現チャンプにベルトを奪われたラミレスも話した。
「ここにいる戦士が我々だけじゃないってのは、周知の事実だな。メインイベントも戦争になるよ。今、この場にいられて嬉しい。ここで、他のチャンピオンたちと一緒になれることに興奮している。俺たちは、一般の人々にこのイベント全体を楽しんでもらいたいと考えている。
過去のことを話すのは、言い訳に聞こえるので不要だ。ボクシングにおいて言い訳は、決して通用しない。ただ、一言で表現するなら、心身共に100%ではない時にどう戦えばいいのかを、前回のエスピノサ戦で学んだよ」
キューバの五輪代表選手として、ロンドン、リオと連続で金メダルを獲得した後に亡命してプロに転向したラミレスは、己の足跡にも触れた。
「先日、両親に再会でき、心底喜びを感じた。あれから6年が経過したよ。自分はキューバに戻れないので、両親と会えて、抱き合って、一緒に時間を過ごせてとても満足だった。この勝利の後にまた同じことができればと願っている。可能な限り、早く両親に会いたいね」
初戦を超える熱戦となるだろうか。明日、ゴングだ。