1歩が185cm!数字で見るトップマラソンランナーのスピード!
|身長で167cm、一歩が185cm!
東京マラソン。キプチョゲ選手などケニアのトップランナーの走り、日本人集団をスタートから引き離した要因は何処か?1分間の歩数であるピッチは走りのリズムを見ても、鈴木健吾選手などと比べても、遜色ないリズム。何故そんなに速いのか?それは平均のストライド(歩幅)の違い。
キプチョゲ選手 185cm/歩 平均187歩/分 346m/分
このリズムでトップ集団は走り、最後まで維持し続けたので2時間2分40秒でゴール。しかもキプチョゲ選手の身長は167cm!
|その差は5cm?
あくまで仮の計算ですが、4位でゴールした鈴木健吾選手のタイムをキプチョゲ選手と同じリズムと想定して計算すると!
2時間5分28秒 180cm/歩 平均187歩/分 336.6m/分
上記の数字に相当します。1歩5cm違うと、この差になります。ちなみに大迫選手のストライドが180~181cmと言われるので、キプチョゲ選手のストライドの長さは驚異的です。
|187歩/分は滅茶苦茶早いピッチ
「ランニングピッチ」で紹介していますが、ランニングをする際、理想は180歩/分を刻むことが一つの目標です。ジョギングであれば160歩/分と遅く、トップランナーがゆったり走っているかのように見えますが、数字で見るとその速さが伺えます。
|一般ランナーとの差は?
一般ランナーとトップランナーの違いを数字で表すと以下の通りです。
180歩×ストライド1m=180m/分(5:33/km)サブ4
180歩×ストライド1.12m=180m/分(4:58/km)サブ3.5
180歩×ストライド1.30m=180m/分(4:15/km)サブ3
このように如何にトップランナーが驚異的な走りを見せてくれるか?数字で表してもこれだけ違います。同じピッチで1cmでもストライドが伸びれば、結果に繋がるので地道に走り続けましょう。
Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野