“褒める育児”に潜む闇!?誉められすぎた子が陥る、幸せになれない3つの落とし穴とは
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育てや育児に関する情報の発信を行っている現役の保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:褒める育児についてどう思いますか?
こちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
※動画は1分29秒です。
数年前に"褒める育児"というものが流行ったのを覚えていますでしょうか。
褒める育児のメリットと言えば、子どもを否定しないような関わり方で、信頼関係が築きやすいなどといったことがあげられます。
しかし、褒める育児にデメリットはないのでしょうか。
そもそも褒める育児は積極的にやった方が良いのでしょうか?
保育士目線でメリットやデメリットをご紹介していきたいと思います。
"褒める育児"の賛否
褒める育児の賛否。
保育士の目線だと"否定派"の方が多いようです。
まずメリットを考えてみましょう。
最初にご紹介した通り、信頼関係が築きやすいことや、色々なことに積極的に挑戦できるなどが挙げられます。
しかし、これらは子どもを誉めなくとも可能です。
なぜなら、子どものことを否定するような言葉を言わなければ良いからです。
一方で褒める育児にもデメリットはたくさんあります。
代表的なものを3つご紹介しましょう。
"褒める育児"のデメリット
1 人の表情を見る子になる
人の表情ばかり見ていると、自分の考えで行動できずに、相手に振り回されてしまうようになります。
つまり、自分が主体じゃなくなっていき、自分の思いを押し殺して行動するようになってしまうのです。
常に相手の表情をうかがって一喜一憂するような状態で、充実した日々を送ることができるのでしょうか。
2 褒める人がいないとやらない
褒める育児で育つ子は、誉めてくれる人に強く依存してしまう事実があります。
そのため、家では誉められるから靴を揃えて置くけど、学校では何も言われないのでぐちゃぐちゃになってしまう。
といったように、褒めてくれる人がいないと適切な行動をしなくなってしまうのです。
他にも、以前は褒めてくれてた人が褒めてくれなくなった途端に、自分は見放されたと感じてしまい、あえて反抗的な態度をとって気を引こうとする姿が非常に多く見られます。
3 自己肯定感が高まらない
褒めることで子どもの自己肯定感が高まることはありません。
むしろ、自己肯定感を低くしてしまいます。
褒められてる間は良いけど、少しでも叱られると人格を否定された気持ちになってしまい、「できる私」の理想像が脆くも崩れ去っていきます。
つまり、「できる私には価値があって好き」という条件付きで自分のことを好きになってしまうので、自己肯定感とを高めることとは真逆になるのです。
私が実践するのは"感謝"
では、私が実際に家庭で取り組んでいる方法をご紹介しましょう。
私は褒める代わりに、子どもに感謝するようにしています。
例えばこんな感じです。
・お手伝いしてえらいね
→ありがとう!助かったよ。
・靴を揃えてえらいね
→ありがとう!玄関がすっきりして使いやすいよ。
褒められると自分だけが良い気分になるのに対して、感謝はする方もされる方も嬉しい気持ちになれますね。
それに加えて褒めることは親子の関係でしかできませんが、感謝は兄弟間でも簡単にできるので、兄弟が仲良くできる秘訣にもなるのです。
いかがでしょうか?
どういった方針で子育てを行うのかは、各家庭が決めることです。
しかし、様々な方法の中で、それらのメリットとデメリットを理解して方針を決めていく必要があります。
適切に情報を取り入れながら、自分やお子さんにあった方法を探してみてくださいね。
また、動画では簡単に分かりやすく解説しているので、気になる方はそちらもご覧ください。
良いと思ったら、ぜひ試してみてくださいね!
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