熊本市内の色々な情報をお届け！あゆ姫です。今回は普段見落としがちな、街中の風景と歴史を紹介します。

上通アーケードから少しだけ3号線沿い側に進むと、上通郵便局があります。

この上通郵便局前にある、レンガ色のマンション。

周辺を通ったことがある人であれば「あっ、わかる！」とか「あっ、見覚えがある！」と思う方も多いことでしょう。

1階では、数軒のおしゃれなショップが営業されている建物ですね。

普段なにげなく通りすぎるこの場所、実はここに熊本の歴史を感じる場所が残されていることをご存じでしょうか。

『桜の井戸』

この桜の井戸は、加藤清正が有事に備えて掘ったものとされ『熊本水遺産』に登録されています。

熊本の井戸や水路と言えば、やはり清正公の歴史ですね。

井戸の中は暗く、現在は落下防止のために柵が設置されていることもあり、少し見えにくい状態ではありますが、中を覗くと水があることがわかります。

昔、城下町にあるこの井戸の水は、お茶を淹れる際のお湯に最適と言われていたそうで、城の中でも重宝されていたとのこと。

この通りは『桜井通』と言いますが、これも『桜の井戸』が由来となっているそうです。

現在この場所の住所は“上通町”ですが、調べてみると昭和40年までは周辺の住所も桜の井戸が由来となる“桜井町”だったと記録されていました。

小さな生垣で囲まれていて、何かのオブジェのようにも見えますが、大変歴史がある場所なんですね！

すぐ隣には、大きなエノキがあります。

貴重な遺産として、熊本市指定保存樹木に指定されているので、とても長い樹齢がある木と思われます。

古くからこの町の発展を、見守ってきた木なんでしょうね。

普段なにげなく通り過ぎてしまう場所ですが、近くを通った際には、少し足を止め、ゆっくりと熊本の歴史を感じてみませんか。

※『櫻の井戸』と表記されている場合もありますが、本記事内では熊本水遺産の認定プレートに記載のある『桜の井戸』で表記しています。

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