ふとん屋の「女子会専用レンタル」から見る、ターゲット戦略
愛知県岡崎市の街の小さなふとん屋さんが、貸し布団サービスの売上をいかに上げるか・・・という中で、あらたな用途提案を行った取り組みが、密かに注目されているのです。
▼進化する「女子会ブーム」
2010年流行語大賞に選ばれた「女子会」。
4年経った今でも、「女子会」ブームは未だ続いており、様々なサービスを生み出しているんです。
また株式会社メイコーポレーションの調べによると、女子会を行った事のある女子は、92パーセント、また女子会としてホームパーティを行った事がある女子は75%という数字が出た。ホームパーティをする理由としては、「経費節減になるし、家の方がくつろげる」としている。
日刊ゲンダイの記事にもあるように、お泊まり女子会も盛んに企画されおり、高級ホテルや高級旅館もプランを作り、お泊まり女子会を誘致しようとしていますね。
「女子会 宿泊」で検索をすると、わんさか出てきます。
一方で、女子会は、若年層の方が開催に柔軟で、頻度も高い傾向もあるようです。
彼女たちの間では習慣化していて、特に気軽に、節約したホームパーティとして開く事が多いようです。
▼地方の小さな布団屋がはじめた「貸し布団サービス」
そんな中で、ホームパーティでのお泊まり女子会欠かせないサービスも出てきています。
その中で、かゆいところに手が届く!と感じるのは、「貸し布団」サービス。
ある地方の手作りの布団屋がはじめました。「女子会専用貸し布団」サービス。
女の子が好んでくれそうな「花柄」カバーがついた3点セット。
注文した日に届けられ、そして、翌日回収される。
干す手間も、運ぶ手間も、カバーを洗う手間もない。
一人暮らしだからこそ、開きたい女子会。お泊まり女子会だって、誰にも気兼ねなく開けます。
しかしながら、困るのがお布団。
ピザを頼む感覚で、布団が届けば、この課題が解決されるという話。
一人暮らしの女性も多い中で、お客様用布団がない事に目を付け、
[http://tatune.boo-log.com 岡崎のオリジナルふとんを作る「ふとんのタツネ」さん。
http://tatune.boo-log.com]
▼布団を作るのが本来の事業
このサービスを展開するのは、「ふとんのタツネ」(愛知県岡崎市)。
夫婦二人で営む布団店で、綿布団を作ったり、打ち直したりすることがメインの事業。それ以外に「貸し布団」サービスも行っています。
今回は、この貸し布団のサービスを、ターゲットをぐっと絞り、ターゲットにあわせたサービス内容に変えたのです。
「貸し布団」サービスを使ってもらう事はその収益につながる以上に、綿布団の良さ、タツネが作る手作り綿布団の寝心地を実感してもらう機会として、より広めて行きたいサービスとのこと。
地元新聞でも大きな紙面をさいて、注目されています。
ほしいと感じているニーズに対してターゲットをぐっと絞る事で、サービスの利用を加速させる。
そして、そこから次の商品につなげる。
知恵一つで、流れを変えて行く、地方の小さな事業者の事例として、とっても注目のサービスですね。
ではでは。