熱帯低気圧は太平洋高気圧にブロックされ、沖縄の南方を西進か
台風20号と台風21号は消滅へ
南シナ海にある台風20号は今後西寄りに進み、あさって21日(金)にはベトナム付近で熱帯低気圧に変わるでしょう。一方、日本のはるか東海上にある台風21号は東寄りに進み、あす20日(木)には温帯低気圧に変わる見込みです。
熱帯低気圧は沖縄の南方を西進へ
タイトル画像をみると、台風20号と台風21号に伴う雲域に比べて、一段と活発な積乱雲を伴っているのがきのう18日(火)に日本の南方海上で発生した熱帯低気圧です。
きょう19日(水)正午現在の実況天気図をみると、日本の南、北緯20度付近をゆっくりと北西に進んでおり、現在は沖縄方面を指向するような進路となっています。ところが、あす20日(木)からあさって21日(金)にかけての予想天気図をみると、真っすぐ西寄りに進む予想となっており、どうやら沖縄方面に北上する可能性は小さくなりました。
強い太平洋高気圧がブロック
熱帯低気圧が沖縄方面へ北上せず、西寄りに進むのは勢力を強める太平洋高気圧にブロックされるためです。上図をみると、日本の南方海上では、広範囲に太平洋高気圧が張り出している状態ですが、なかでも沖縄付近ではまるで真夏のごとく勢力が強まり、熱帯低気圧はこれにブロックされるように西へ西へ進む予想です。
4~5日前にも台風20号が同じように沖縄の南方海上を西進していきましたが、まさに同じような状態となりそうです。
熱帯低気圧が直接沖縄方面へ向かう可能性はかなり小さくなりましたが、熱帯低気圧周辺の暖湿気で強雨のおそれはありますので、引き続き、動向にご注意ください。