トライアスリートの声で誕生した。サッカニー「キンバラ」
|2010年から誕生し今年で12代目
サッカニーは30年近く前からトライアスロンの選手たちに愛用されていたシューズ。ランニングの世界では馴染みの薄いブランドでした。そのサッカニーが2008年にトライアスリートの意見でアイアンマン・ロング・ディスタンスのトライアスロンのRUNで使えるシューズが欲しいとの声で誕生したのが「キンバラ」。その誕生から2010年から12代目を迎えたサッカニー「キンバラ12」を紹介します。
|ドロップ4mmと素足に近い設定
つま先から踵までの高低差をオフセットやドロップと呼びますが、0mmだと素足と同じ条件、10~12mmと高低差があれば身体が前に倒れこみやすくなります。キンバラは4mmと素足に近い設定で、これにより前足部に体重をかけ、前足部着地をすることで伸張反射が生まれやすくなります。走り本来のバネが使えるようになるシューズになっています。
|踵はフォーク状の形状でより安定に
伸張反射により、反発を意図するシューズであるため、軽くて反発力あるミッドソールを内蔵しています。その反面、着地のバランスが崩れやすい傾向にあります。今回の12代目はそれを解消するために踵をフォーク状にせり出すことで、着地のバランスを安定にさせる形状を取り入れました。これにより安定した反発を繰り出せるので、ランナー本来の走る力が発揮されます。
サッカニーでもカーボンプレート内臓のエンドルフィンプロ2など、ストライドが伸びるシューズが登場していますが、それらのシューズを履きこなすためにも、キンバラ12で自分の走りに磨きをかけてみては如何でしょうか?
Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野.