宴の後で……
2024年6月21日に開幕し7月15日に幕を閉じたコパ・アメリカ。その間、ホスト・カントリーであるアメリカ合衆国のトップリーグ、MLS(メジャー・リーグ・サッカー)は、休まずにスケジュールを続行した。コパ・アメリカに注目が集まるなか、国内リーグを続けるところが何ともアメリカ的である。
コパ・アメリカで優勝したアルゼンチンの背番号10、リオネル・メッシ、3位となったウルグアイのベテランFW、ルイス・スアレスは、共にインテル・マイアミに所属している。
前線のキープレイヤー2名を欠いたマイアミは、6月30日のナッシュビル戦、7月4日のシャーロット戦をそれぞれ2-1で勝利して凌いだが、7月7日のシンシナティ戦では1-6と叩きのめされた。しかも、退場者を出すという体たらくだった。
御存知のようにメッシは右ハムストリングと、同足首を負傷し、しばし欠場を余儀なくされている。東地区2位につけるマイアミは、どこまでメッシ不在をカバーできるか。
一方、西地区は今シーズン出遅れたLAFCが本来の調子を取り戻して首位。昨シーズン、ビリから2番目だったLAギャラクシーも、吉田麻也、山根視来が最終ラインに入り、見違えるほどの進化を見せながら、現在3位。
今シーズン、ギャラクシーはホームであるディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークで行われた11試合全てで負けていない。8勝0敗3分の無敗記録を保持している。昨夜のゲームでも、コロラド・ラピッズに3-2で勝利した。
ブラジルの名門、ヴァスコ・ダ・ガマより移籍し、2024年より、ギャラクシーの背番号11となったガブリエル・ペックは、この10ゲームで7ゴール、6アシストの活躍を見せる。
ガーナ代表のジョセフ・ペイントシルはホーム9試合に出場し、4ゴール、4アシストをマーク。背番号10となったリキ・プッチも同9ゲームで4ゴール、5アシストしている。
思えば、今季の開幕戦でメッシ率いるマイアミをホームに迎え、1-1で引き分けた時から去年とは見違えるチームとなっていた。が、試合終了直前まで1-0でリードしていたものの、92分にバロンドールを8度受賞しているアルゼンチン代表背番号10に、同点弾をぶち込まれ、白星を失った。その苦い思いを糧としている。
後半戦に向かうMLS。夏を制するのはどのチームか。