【京都市上京区】大河でユースケ・サンタマリアさん演じる安倍晴明ゆかりのパワースポットで早咲き桜が満開
NHK大河ドラマ「光る君へ」でユースケ・サンタマリアさんが演じる安倍晴明を祀る晴明神社には2024年3月10日も多くの参拝者が訪れ、本殿前には行列ができていました。
晴明神社の鳥居の前では、かつて実際に戻橋で使われていた欄干の親柱を使用した昔の「一條戻橋」を見ることが出来ます。その横にはその橋下で安倍晴明が飼っていたとされる、なんとなく可愛らしくもある式神の石像が飾られています。式神とは、陰陽師が使役する荒ぶる神、妖怪変化のことで、人心から起こる悪行や善行を見定める役を務めるものとされています。
晴明神社から少し下がった一条通に位置する現在の一条戻り橋では、早咲きの河津桜が咲き始めていました。この桜が咲き始めるといよいよ本格的春到来です。
河津桜とは、元々は静岡県賀茂郡河津町で毎年3月上旬に満開になるピンク色の桜で、原木は、河津町の民間人が河津川沿いの冬枯れ雑草の中で芽咲いているさくらの苗を見つけて、植え代えたのが始まりだそうです。今では全国に広がりました。
794年の平安京造営の時に一条大路堀川に架橋されたという一条戻橋は、渡辺綱や三善清行などの、いくつかの神秘的な伝説から、京都屈指のパワースポットとして知られています。
ちなみにこの戻橋は戻ってきてはいけないということで、花嫁さんは通ってはいけないんだとか。婚姻の送迎タクシーの運転手の方もこの橋は通りません。また、戦時中、学徒出陣で戦地に赴く京都帝国大学の学生らを始め、出征兵士たちが表では「お国のために花と散る」といいながら、実は「生きて戻ってこれるように」と密かにこの橋を渡ったことでも知られます。
映画やアニメ、ドラマなどでも神秘的な存在で描かれる陰陽師ですが、貴族官僚として天文や地理などに精通した当時最高の科学者だったのだそう。
歴史ロマンと春の息吹を感じに出かけみてはいかがですか!
晴明神社(外部リンク)京都市上京区晴明町806 075-441-6460