【多肉植物】夏に形が崩れたエケベリアを可愛くリセットして増やせる簡単な方法
みなさんこんにちわ♪
小さなお庭で多肉を育てるtanikudayのちかです。
前回の『【多肉植物】夏に伸びすぎた茎を秋へ向け可愛く仕立て直す方法!セダム編』たくさんの方にお読みいただきありがとうございました。みなさん同じような悩みをお持ちなのですね!まだの方はこの後ぜひお読みください。
前回はセダム編でしたので、今回はエケベリアについてご紹介します。
エケベリアと言えば、お花のようなロゼットが美しい品種で多肉植物の代表格ではないでしょうか?冬には色とりどりに紅葉しタニラーの心を鷲掴みにして離さない!そんな多肉植物です。
冬に美しく紅葉させるには夏の管理がとっても「肝」になってきます。
夏に徒長し形が崩れた場合、秋の短期間でもとの美しい形に戻す事はほぼ不可能。また、来年の冬を目指し形を整えていく根気のいる管理が必要になってきます。
とはいえ、みなさんのお家のエケベリアはどうですか?先端部分が細く伸びたり、葉と葉の間が間延びしたり、葉が細く伸びたり、ロゼッタ全体が土に平行に広がっていたりしませんか?
我が家はこうなってます(笑)
今年は諦めなきゃいけないかな~?って思いましたか?大丈夫です!今のうちに仕立て直せば可愛く紅葉してくれますよ。今日は、夏に徒長したエケベリアの仕立て直し方法と管理方法をご紹介していきます。
形の崩れた多肉植物はそのままでもいいの
結論からいうと、「そのままで大丈夫です!」
セダムと違い茎が太く、強い品種なのでそのままで冬を迎えても大丈夫です。紅葉もしてくれます。ただ、形が崩れて紅葉を最大限楽しめないのと、来年の夏にダメになる可能性も捨てきれないってトコロが懸念点であります。
紅葉を最大限楽しめない
これは、育てる方が理想とする最大限の可愛さで違ってきますが、みなさんが想像する多肉植物の可愛い紅葉はこちらの画像のような姿ではないでしょうか?
- 葉が肉厚
- 色とりどりの紅葉
- ギュッと葉が詰まった様子
- 葉が中心に向かっている
この形を理想とするならば、先端が細く伸びたり、間延びしたり、葉が細く伸びたり、広がっていると、思うような形にはなりません。
来年の夏にダメになる
特に、先端が細く伸びたり間延びした徒長をしている場合、暑さで蒸れたり、さらに徒長を繰り返し健康な状態で成長できなくなります。
この2つの注意点からわかるように、徒長したエケベリアはそのままにしていてもいいですが、後々不都合が起こるので、やはり適切に仕立て直してあげる方が多肉植物にとってもいい事なのかなと思います。
それでは、エケベリアを仕立て直すにはどう対処すればいいのか?お話ししていきますね。
多肉植物の仕立て直し方エケベリア編
エケベリアを仕立て直す方法に「胴切り」という方法があります。そのままにしても形は戻らないので一旦リセットしてあげる必要があります。
- エケベリアを先端部分と根本付近に分けるようにカットします。先端部分はそのまま土に植えて根を出しておひとり様苗として楽しむコトができます。
- 残った根本付近は、1ヵ月ほどすると子株が吹いてきます。子株を育てて群生の様にして楽しむ事もできますし、子株をカットしておひとり様苗として育てる事もできます。
エケベリアの胴切り
胴切りは徒長をリセットできて株を増やすチャンスなのですが、多肉植物にとってはちょっと大変な事でもあります。今まで根から水分を補っていた先端部分は、根がないので自ら発根させて生命を維持しなくてはいけないし、光合成をする多くの葉を失った根元部分は、葉を育てて光合成で栄養を作らないといけません。
どちらも、生命維持のために今まで以上に体力を必要とします。ですので外部からの刺激に弱くなってしまうんですよね。外部からの刺激で枯れてしまう事がないように、気候の安定している時期を狙う必要があります。(病気の時を除く)
まだ、今の時期は最高気温が30度を超す日も多く、日差しも強いため初心者さんが胴切りをするには少々リスキーかなと思います。徒長を仕立て直す意味での胴切りなら、9月の中旬以降がおススメです。
最高気温が30度を超えず、夜の気温が20度前後に落ち着く時期。多肉植物が活発に成長を始める時期の胴切りがおススメです。
それでは次に、胴切り後の多肉植物のカットの管理方法についてお話ししますね。
胴切り後の多肉植物の管理方法
胴切り後は、生命維持のために体力を必要としますよ~とお話ししました。この期間は多肉植物にとって心地よくてちょっと過保護な環境化で育ててあげると枯れてしまう確率が減りますよ。それでは、根元部分と先端部分それぞれご紹介しますね。
胴切り後の根元部分
胴切り後の根元部分は、数枚の葉に水分を貯め込み光合成をおこなっています。そのため、できるだけ早く葉を育てる必要があります。
胴切り直後の根元部分は、今まで日差しが届いていない葉が多いと思います。急に光を当てると葉焼けや蒸れの原因になるので、1週間ほどは日陰で管理する事をおススメします。その後徐々に明るい日陰→半日日陰→日なたと1週間ずつ場所を移動すると徐々に日差しになれてくれます。また、水分を貯め込む葉が少ないので、水やりは以前よりもこまめにあげるといいです。根に届く程度の水やりで乾いたのを確認したらあげるの繰り返しで、成長点辺りから小さな子株が育ってきます。
胴切り後の先端部分
先端部分は、もともと日差しがあたる場所なので明るい日陰からのスタートで大丈夫です。その代わり風通しのよい場所を選んでください。発根を促すために根の無い状態から少量の水やりをします。風通しの悪い場所だと、カット位置が蒸れて腐ってしまいます。カットから1週間から1か月ほどで発根します。最初は少量の水を、根が育ち多肉植物を少し持ち上げても鉢も一緒についてくるようになったら、他の株と同じ水やり法で大丈夫です。
多肉植物をもっと増やす方法
胴切りすると、根元部分と先端部分の2つ多肉植物を増やして楽しめますが、この2つ以外にも増やす事ができるんです。
胴切りする時にとった葉を葉挿しとして利用できます。土にさし1か月ほどで発芽発根します。多肉植物の赤ちゃんから育てる事ができます。
また、胴切りした根元部分の成長点から子株がいくつかでてきます。
上手に育てられると、茎を1周するくらいの子株が吹いてきてとっても可愛い姿を楽しむコトができます。
カットして単体で育ててもいいですし、群生を楽しむのもおススメです。お好みの育て方を楽しんで下さいね。
まとめ
ということで、「夏の徒長で形が崩れたエケベリアを可愛くリセットする簡単な方法」をご紹介しました。多肉植物の品種で仕立て直しの方法が色々違いますし、お好みの育て方もそれぞれでいいですよね。お家の環境に合わせて、気候がよくなったら胴切りしてみてくださいね。