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リーグワン1部・第6節私的ベストフィフティーン【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
ボールを持つのはイーグルスのクリエル。問答無用の突破力。(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 リーグワン1部は第6節が終了しました。結果は以下の通りです。

ブレイブルーパス 60―14 ライナーズ

ワイルドナイツ 21―19 イーグルス

スティーラーズ 21―38 ヴェルブリッツ

ブルーレヴズ 21―0 グリーンロケッツ

サンゴリアス 51―13 ダイナボアーズ

スピアーズ 40―38 ブラックラムズ

 ブルーレヴズの今季初勝利は、スクラム、防御ラインを揃えてのダブルタックルといったチームの型を高次で遂行しようとした結果でした。攻めを加速させる運動量、複層的な仕組みも光ります。

 ヴェルブリッツは、簡潔に戦うことに活路を見出した格好です。かたやブレイブルーパスは、決して簡潔でない攻め方を簡潔な意思決定のもとやり切ろうとしています。

 スピアーズは、破られても、破られても戻るブラックラムズに辛勝しました。

 サンゴリアスは我慢比べを制しました。ダイナボアーズの仕掛けるキック合戦に真正面から勝負しながら、自分たちの連続攻撃と相手の堅守という強みと強みのぶつけ合いを制しました。

 何より劇的な80分を作り出したのは、王者ワイルドナイツと4強入りを狙うイーグルスでした。

 イーグルスは一部主力を欠きながら、かつ出場していた大駒が怪我で去るなかでも、接点で戦うことと工夫してエリアとスコアを得る術を遂行していました。

 かくして、勝利にあと一歩と迫りました。土俵際で耐えきったワイルドナイツも集中力、凄みを感じさせました。

 本稿では前節に引き続き、際立った選手によるベストフィフティーンをご紹介します。内訳は以下の通りです。

ブルーレヴズ 4名

イーグルス 4名

ワイルドナイツ 2名

サンゴリアス 2名

ヴェルブリッツ 1名

スピアーズ 1名

ブラックラムズ 1名

 前回に倣い、特に際立つ選手は「週間MVP」として無料閲覧エリアでご紹介します。

<週間MVP>

ジェシー・クリエル(イーグルス/先発、フル出場)

 アウトサイドセンターとして攻守でインパクトを残す。王者ワイルドナイツを苦しめる。

 前半26分には自陣深い位置で守っているなか、向こうのバックドアを使った攻めを呼んで鋭い出足で駆け上がる。パスの受け手に強烈なタックルを決めた。

 後半7分に敵陣ゴール前左で特殊なサインプレーを繰り出しトライを決めたが、イーグルスがそのエリアまで進めたのはクリエルのビッグゲインがあったため。それ以外のシーンでも突進が光った。

<第6節私的ベストフィフティーン>

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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