【ライターが教える】絵日記が「上手く書けない」から脱するコツ
夏休みの宿題のなかで、『絵日記』を苦手と感じる人は多いのではないでしょうか。「書くネタがない」「〇〇がおもしろかったのワンパターンである」「続かない」など、書くことに対して、苦手意識を持っているお子さんも多いことでしょう。
筆者も、子どものころは、大抵のことは三日坊主、絵を描くのも苦手でした。しかしながら、大人になった現在は、ライターとしてこういった記事の執筆や、脚本・小説にも挑戦し、毎日日記をつけています。書き手となったことで、書く”コツ”がわかり、書くことに対する苦手意識が、前より薄くなってきたからかもしれません。
絵日記を攻略するコツ「まずは絵から描く」
自分は絵を描くのが苦手だったので、「先に苦手な絵から」という気持ちが強かったのですが、絵を先に描くことで、何について書くかも自然と決まるのではないでしょうか。絵日記に苦労している子どもの多くは、「テーマが決まらない」「書くことがまとまらない」といった悩みがあると思います。「今日食べたメロンが、甘くて美味しかった」など、日常の中で、印象に残った瞬間を、そのまま絵と文で表現することを意識してみましょう。
宿題として、絵日記を出された意図を考える
試験問題などでも、出題者の意図を考えてみたら、答えがわかったなんてこともあると思います。担任の先生が、なぜ絵日記を、夏休みの宿題にしたか考えてみましょう。日記というのは、毎日書くもの、つまり継続して取り組む力や、文章や絵で表現する力を鍛えたいのかもしれません。上手く書こうという気持ちも大切ですが、毎日続けること、挑戦すること自体に意味があるのです。
書く内容は、3行程度で
本来の日記は、誰かに読ませるものではなく、自分だけが読むメモみたいなものです。どういった出来事があり、どう感じたかを具体的に書くことを意識してみましょう。例えば、「今日食べたメロンが、とても甘くて美味しかった」ことを日記にするとします。
今日も外は暑いので、家で過ごしました。3時のおやつに、お母さんが親戚の人から贈られたという、メロンを出してくれました。そのメロンはオレンジで、今まで食べたメロンと比べ、とても甘く、美味しかったです。
このように、書きかたを工夫すると、情景が浮かびやすくなると思います。3行程度にまとめることで、読み手は読みやすく、書き手も書きやすくなるでしょう。ポイントは、最初に「何」をしていて、「こういう出来事があって」、「こういうふうに感じた」の順に書くことです。そうすることで、起承転結までいかなくとも、文にメリハリが出て、 ”〇〇がおもしろかった、の後が続かない問題” からも脱却できると思います。
表現がワンパターンだと感じる場合は、「どう感じたか」をより具体的に、言語化する手助けをすると、自然とバリエーションが出てくると思います。例えば、「おもしろかった」は、「楽しかった」「不思議だった」「初めて見るものだった」「嬉しかった」「ワクワクした」など、深掘りすると、多様な言い換えができます。「今までと比べ、どうだったのか」などと、比較してみてもよいでしょう。
さいごに
絵日記の絵は、瞬間を写真に撮っておさめるイメージで描くとよいと思います。何度も例に出したメロンの場合、メロンを大きく描くだけで、何についての絵日記なのか明白になり、読み手も想像しやすくなります。大切なのは「何を描きたいと思ったか」という気持ちなので、上手く描けていなくても、心配する必要はないと思います。