高速道路の最高速120キロの是非はスタートしたばかり。
すでにご存知の方も多いと思うが、毎日新聞 3月24日(木)10時51分配信の記事「 <高速道路>最高速度120キロへ 警察庁引き上げ方針」(以下の引用)によって、ついに高速道路の最高速について、多くの方が高速道路を走行する時に疑問に感じていた点が議論される遡上に登った、と感じているのではないだろうか?
記事を読むと、高速道路での実勢速度と規制速度の隔たりを解消して、取り締まりへの理解を広げることが狙いだ、と記されている。確かに高速道路における実勢速度と規制速度の間に長きにわたって乖離があったことは、多くの人が感じながらも口にはしない暗黙の了解になっていたわけだが、それが表舞台に連れ出されることになったわけだ。
高速道路の最高速に関しては、実に様々な意見があるだろう。賛成、反対、条件付きながら…そこはこれまで表に出てこなかったことだけに、人それぞれの胸のうちに秘められたことだったはずだ。
しかし、そうした長い沈黙が破られた。それがどういう理由からなのかは取材もできていないため、言及することもできないが、とにもかくにも1963年に日本で初めてとなる高速道路(名神高速)の開通以来、初めてのの最高速度引き上げとなるのだから、これは大きなトピックであることに間違いはないし、日本の自動車にとってはもちろん、交通にとってのひとつの転換点とも考えられる事象でもある。
もっとも記事を読み進めれば、対象となるのは新東名高速道路と東北自動車道の一部区間においてであり、最高速度も当初は110km/hとすることを”検討する”という話である。つまりまだ120キロ以前の、現行プラス10kmの最高速引き上げを検討しているにすぎない。
だから今すぐにどうこう、というレベルではないのだが、この問題自体が表面化したことは注視すべきだろう。
筆者自身もこの問題については、日々の生活の中で感じてきたことであるにもかかわらず、自ら問題提起することはできずにいた。その点に関しては実力不足なのだが、こうして今回の記事が出たことによって、自分自身も含め世の中においてこの問題の是非が問われる素地ができあがったことは歓迎したいと思うし、これをきっかけに議論がなされていくことに賛成だ。
最高速度が引き上げられることによって生まれるメリットは様々に考えられるし、その逆もしかり。しかしこの問題はまだようやく日の目を見た段階であり、早計に結論を出す必要はないことだ。
ついに来たか、と思う一方で、自分自身がこの最高速問題に対して、是非を未だ表明できるほどの知見や考察はないわけだが、それでもついにこの時が来たわけで、この問題に関しては今後もウォッチしてここYahooニュースで取り上げていこうと考えている。