津田沼の老舗喫茶店「珈琲屋からす」は、京成電鉄津田沼駅南口から徒歩約3分の場所に位置し、市内外からレトロ喫茶ファンが訪れる有名なお店です。

特に、2代目店主が丹精込めて育てたバラが咲き誇る季節にはレンガ造りの外観が一層華やかになり、道行く人々の目を引きます。

筆者が訪れたのは平日の午前11時過ぎ。運良く他のお客様がおらず、まるで貸切のような贅沢な時間を過ごすことができました。

カウンターには3代目と思われる若い女性がいたのでお話を伺うと、お店は祖父母の代にオープンし、現在は2代目の店主であるお母様とご本人（娘さん）が一緒に切り盛りしているとのこと。

手作り感あふれるメニューには、可愛らしいカラスのイラストが描かれています。最近ではなかなか見かけない赤い画用紙の質感も素敵です。

まずはスタンダードなコーヒーのページを見てみると、酸味や苦味が苦手な方にはブレンドがおすすめだそうです。

続いてシングルオリジンのコーヒーもあり、個性的なコーヒーを楽しみたい方にはこちらが最適です。

ひと手間加えたアレンジコーヒーも人気のようです。

ケーキ各種はセットにするとお得で、甘いものとコーヒーのセットはやはり外せません。

アップルパイを頼もうと思っていたところ、テーブルに置いてあるスイーツメニューに気づきました。

先ほどのメニューブックには記載のない新メニュー「おぷりんちゃん」。老舗喫茶店のプリンがとても気になり、結局、ブレンドコーヒーと「おぷりんちゃん」を注文しました。

待っている間に3代目店主さんと少しお話を。老舗珈琲店の3代目としての重圧や責任感を感じながらも、軽やかでチャーミングな店主さんがとても印象的でした。

ほどなくして運ばれてきたブレンドコーヒーは、酸味が少なくすっと飲みやすいもので、穏やかな時間も運んできてくれました。

期待を裏切らない正統派の固めプリン「おぷりんちゃん」は、濃厚で優しく、スプーンを入れたときの独特なあの抵抗感が楽しめる一品でブレンドコーヒーとの相性も抜群。ちょうど食べ終わるタイミングでコーヒーも飲み終え、充実感と満足感に包まれました。

店内にもバラの切り花が飾られ、ほのかにバラの香りが漂うこの季節だけの特別な演出がされています。60年の歴史を持つ「珈琲屋からす」で過ごす穏やかなひととき。レトロ喫茶好きの方や固めプリンが好きな方は、ぜひ一度足を運んでみてください。

◆珈琲屋からす◆

住所：習志野市津田沼5-6-17

営業時間：平日10:00-19:00／土祝12:30-18:00

定休日：日曜日

※喫煙可能店の為、法律改正に伴い20歳未満の方の入店は不可。現金払いのみ。駐車場はありません。