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【ランニングシューズ】この踵の反りあがり何?

牧野仁マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

|普通のスニーカーでは見られない踵の形状?

 ランニングシューズは、ここ数年でゴルフクラブの様にカーボンをシューズに内蔵させたシューズが流行っています。このタイプのシューズは、走るとスポーツカーの様なスピードが出てしまいます。しかし車であればドライバーのテクニックがないとコントロールが効きません。実はランニングシューズもランナーの体力やスキルがないとカーボン内蔵シューズで走るとコントロールし難いのです。これでは限られた人しか使いこなせません。そこで改良を加えたのが踵の形状です。普通スニーカーは踵の部分に90度のようなカットがされています。しかしランニングシューズの一部は踵を突き出すような形状が増えてきています。

|この形状でバランスを安定にさせる

 あまりにも特異な形状の踵、なぜこんなシューズが登場したのか?一つにはスピードが出来過ぎるので着地のバランスが崩れやすくなるからです。人は両脚と片足、どちらがバランスがとりやすいでしょうか?勿論両脚ですね。そこで安定感を増すために、足の形よりも大きい形状であれば着地の際に安定します。踵からつま先に体重移動するので、シューズの面(ソール)が大きければより安定しバランスがとりやすくなります。

普通のランニングシューズが踵と地面に隙間は少ない
普通のランニングシューズが踵と地面に隙間は少ない

|踵の部分が反りあがっている

 スニーカーなどは、踵の部分と地面にあまり隙間はありません。昨今のランニングシューズは踵の出っ張りに加え、反り上げています。これは車のタイヤをイメージすると良いでしょう。ランニングシューズは基本的に前へ進むスポーツの為、より良い脚の回転が必要になります。つま先部分は反りあがっているので、つま先に加え踵の部分も丸みを持たせるように反り上げれば着地の際に前へ転がるように進みやすくなります。

中央と右のシューズは踵がフォーク状に
中央と右のシューズは踵がフォーク状に

|フォーク状に枝分かれしている踵も登場

 最近では踵がフォーク状に分かれているシューズが目につくようになりました。スピードが出ればバランスが崩れやすい、その対策として踵を反りあがる形状のシューズが登場しました。しかし横のバランスが安定したわけではありません。フォーク状にすることで左右のブレを抑えさせるために、このような構造が生まれました。

 普通のスニーカーではあまり目にしないとこの踵の形状。スピードの出やすいシューズのみに使われる構造です。この形状を見たらこれは速く走るためのシューズだなと思っても過言ではないです。

Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
 有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野.

マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

楽に、楽しくを走るをモットーに、2006年Japanマラソンクラブを立ち上げ、旅RUNなどをプロデュース、NHKBS「ラン×スマ」などテレビ出演や著書「楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)」著書多数

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