晩秋の嵐を経て、今季初の冬将軍(師走寒波)が襲来へ
晩秋の嵐に警戒
上図のように、あさって29日(火)は、非常に活発な雨雲が本州付近を通過する見込みです。
西日本は日中にかけて、東日本や北日本は日中から夜にかけて、雷を伴った激しい雨が降るおそれがあり、特に西日本から東日本の太平洋側では、非常に激しい雨が降る所もあるでしょう。さらに南風も強まるため、台風のような横殴りの降り方をする所もありそうです。
大雨による低地の浸水や土砂災害、強風(暴風)や高波など、全国的に晩秋の嵐に警戒が必要です。
晩秋の嵐の原因は発達する低気圧の通過
晩秋の嵐をもたらすのは、日本付近を通過する発達する低気圧です。この低気圧に向かって、南から季節外れの夏のような暖湿気が流れ込むため、雨雲が発達する見込みです。
そしてこの低気圧の後ろに控えているのが、今季初めての大規模な寒気の集団です。この寒気の集団が、低気圧の抜けた西日本や日本海側からどっと流れ込んでくるでしょう。
晩秋の嵐のあとは、師走寒波襲来で冬の嵐に
上図は上空1500メートル付近の暖気と寒気の予想です。
あさって29日(火)は低気圧に向かって6度以上の暖気が流れ込みますが、低気圧が抜けるとともに30日(水)から12月1日(木)にかけて、師走寒波として日本付近に流れ込んできます。今季初の冬将軍の襲来です。
上空1500メートル付近で-12度以下の寒気は大雪の目安とされ、この寒気の流れ込む北日本は平地でも本格的な雪となり、山沿いを中心に一気に積雪が増えるため、大雪に注意が必要です。
また平地で雪の目安とされる-6度以下の寒気が西日本の日本海側まで流れ込むため、北陸から山陰にかけても、一斉に初雪の可能性があり、山沿いでは雪の積もる所も出てくるでしょう。
雪の降らない太平洋側でも、急激に気温が下がり、まるで真冬のような寒さとなる所もありそうで、全国的に北風も強まるでしょう。冬の嵐となる所も多くなりますので、雪の降り方や気温の激変に要注意です。(関連記事)