本舗限定の原点・赤丸・特製チャーハンを食す

今月の7月1日から東京の「浅草橋本舗」とともに〈一風堂 塩原本舗〉の全国で2店舗のみ「原点」と「赤丸」の2つの豚骨ラーメンと「本舗特製チャーハン」をレギュラーメニューとして常時販売をはじめたとの情報を確認。現在の代表麺になる「白丸」と「赤丸」につながる一風堂の歴史の中でも貴重な豚骨ラーメン2杯と特製チャーハンをいただきに、二日続けて〈一風堂 塩原本舗〉へ足を運ぶことにした。

一日目はまず「原点」の一杯をいただくことに

この日は、ちょっと遅めの13時半過ぎの訪問。券売機での選択は「原点」。一風堂創業当初から現在の看板メニュー「白丸元味」と「赤丸新味」が1996年に誕生する前までの間、提供されていた一風堂の原点とも言えるラーメン。そのレシピを再現した一杯になる「原点」の玉子入りを発券。

店内に入るとピークの時間を過ぎたようで先客は複数いるものの、席には余裕があり、カウンターの手前の席に座らせていただく。待つことしばしで配膳された一杯は、くさみの一切ないスッキリと飲みやすい、とても滑らかな豚骨のスープ。そのスープにコクと旨みを加える九州産の6種類の醤油をブレンドしたカエシがピタリとハマる。

合わせる麺は、ザクっと歯切れのいい食感の細ストレート麺で、こちらも相性がとてもいい。トッピング類は、豚肩ロースの表面を焼き、こちらも九州産の醤油でじっくり煮込んだ店内仕込みのチャーシュー。現在の「白丸元味」と「赤丸新味」につながる一風堂の原点の一杯は、地元のオールドファンのみなさんにこそ必食の一杯になるのではないだろうか。

二日目は「赤丸」と「特製チャーハン」を

この日は「原点」を食べた翌日。開店直後の訪問で3組目として店内へ。券売機では、1996年に「赤丸新味」が誕生した当初の味わいを再現したラーメンになる「赤丸極」と「本舗特製チャーハン」の平日限定の「半チャーハンセット」を発券。

店内カウンターの一番奥の席に着席し店内を見渡すと、開店直後のせいなのか、リリースされたばかりの「原点」と「赤丸」の人気のせいなのか、日頃はそこまで混み合うことはないが、この日はあっという間に満席状態。

待つことしばしでまず配膳されたのは「赤丸極」。豚骨のスープと細ストレート麺は「原点」と同じものを使用。カエシには、店内で仕込んだチャーシューのつけ汁も使われているそう。

さらに現在の「赤丸新味」でもお馴染みの背脂や特製の辛味噌、ニンニクの香り立つ香油が加わりコク深さを醸成させた至福の一杯に仕上がっていた。また、やわらかく煮込まれたバラチャーシューも店内仕込みとのこと。

そしてカウンター越しの厨房で、中華鍋を煽る姿を眺めつつ、いい香りと小気味良い音を感じていると程なくできたて熱々の「チャーハン」が配膳される。

醤油とニンニクの香る「チャーハン」は、パラパラとした食感の中に玉子、やわらかなキャベツ、玉ねぎ、ネギ、チャーシューの角切りが加わる絶品。シンプルでありながらも、どこか懐かしい味わいと食べ応えのあるチャーハンで、ラーメンとの相性も抜群。ごちそうさまでした。

今後も〈一風堂 塩原本舗〉と「浅草橋本舗」限定ではあるものの、レギュラーメニューとして「原点」と「赤丸」、サイドメニューの「本舗特製チャーハン」は、ココに来れば、いつでも食べられるので、地元の方はもちろん、ご旅行やご出張の時など、タイミングが合えば訪れてみてはいかがでしょうか。

一風堂 塩原本舗