もみじの寺として知られる光明寺では、もみじがより一層深い赤を増し一番の見頃を迎えました。西山浄土宗総本山光明寺御影堂を会場に行われた「花と音楽の響宴」は2024年12月7日14時から開宴し、壮大な空間と相まって芸術の秋を感じさせるイベントとなりました。

今回で3回目となるコラボレーションライブは、弦楽四重奏の音色を奏でる優雅な時間に、生花装飾をして会場全体を作品として魅せるという芸術と芸術の融合です。今回は、有料席を設け、お花の販売分と合わせ一部を能登半島地震・豪雨の災害支援金として寄付されます。

ヴァイオリン井上隆平さん、栄嶋道広さん、ヴィオラ坪井一宏さん、チェロ石豊久さんの弦楽四重奏でリベルタンゴ、アメイジング・グレイス、大河ドラマ「麒麟がくる」のテーマ、情熱大陸など14曲を演奏。光明寺が京都の西山にあることから、西方を守護する「白虎」をイメージした白を基調にした作品を奉納されました。

「はたらく細胞」「国宝」「花まんま」など映画の装飾などを担当し、テレビドラマ、CMでも活躍されている主催の花珠代表林田三友紀さんは「平和な世を願い、心が穏やかになり、温かさがさらに現れますようにと『安寧』をテーマにお届けしたい」と話されていました。

また、安寧の作品は生花装飾担当の2024年第43回全日本花卉装飾技術選抜選手権全国大会1位内閣総理大臣賞を受賞された京の花織りhanamasa代表の永山岳史さんの合作です。まさに圧巻の装飾でした。「災害や戦争などがない明るい世の中を願いたい」と美しい音色に合わせて、全身で表現をされていらっしゃいました。

見事なパフォーマンスに、たくさんの観客からアンコールの声が沸きました。情熱大陸の演奏の際には西の白虎のほうから大きな風が吹き、金屏風が揺れ動き白虎が天にのぼっていくような演出も。会場全体が幻想的な空間を楽しんだ時間でした。

取材にご協力いただきました皆様ありがとうございました。

「フローリスト花珠～かじゅ～」（外部リンク）　京都府長岡京市井ノ内小西４６−５　075-958-6038