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旅行前に知っておきたい「海外旅行保険」での上手なお金のもらい方

花輪陽子シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)
写真はイメージ(提供:アフロ)

夏休みシーズンに海外旅行を検討している人も多いでしょう。7月1日は旅の安全の日です。旅先へのトラブルに備えた旅行保険として、国内旅行保険と海外旅行保険があります。国内旅行保険も安価で気軽に加入できますが、今回は旅先でのリスクの高い海外旅行保険に絞ってにお伝えしたいと思います。

海外に行けば犯罪率が日本より高い国も非常に多いです。私が住んでいるシンガポールは犯罪率が日本よりも低い安全な国なのですが、観光地でのスリは度々あります。例えば、バッグのジップが少し空いた状態だった友達が財布をすられてしまいました。財布は見つかったものの、現金はなくなっていたのです。

海外旅行で盗難事故にあった場合は、現地でただちに最寄りの警察に連絡し、事故証明書を取り付ければ、海外旅行保険の対象になる場合もあります。ただし、現金やクレジットカードは補償の対象外です。財布やバッグなどは携行品として補償の対象になります。

事故にあった場合はサポートセンターに連絡をして対応や必要書類を求めましょう。最近は保険会社とLINEでやり取りできる場合もあるのでその場合は旅先からも連絡が取りやすいですね。

クレジットカードについては、国内でも海外でもカードが不正使用された場合には、本人に故意や過失がなければ、一定期間内であれば損害が補償されることが一般的です。クレジットカード会社に直ちに連絡をしてクレジットカードを止めるなどの手続きをすることを検討しましょう。

その他、海外旅行中の様々なトラブルに海外旅行保険は役に立ちます。「壊れた携行品の修理代を補償して欲しい」「悪天候でなかなか飛行機が飛ばない中、帰りの便を手配して欲しい」といったトラブルや要望も補償内容によっては対象になります。

例えば、航空会社に預けた持ち物が壊れたり盗まれたりした場合。航空会社から事故証明書を受け取り保険会社に請求をします。私も航空会社に預けていたスーツケースが破損してしまったのですが、日系の航空会社で一定期間内に連絡をしたために航空会社の費用で修理をしてもらうことができましたが、一定期間を超えてしまうと保険での対応になります。

海外旅行中に医療費破産しないために 4つのケースでお金が出る「海外旅行保険」とは」で詳しく書きましたが、医療費なども一般に請求可能です。

トラブルがあった際に重要なポイントとしてはトラブルにあったことを証明できるようにしておくことです。「地震から自宅や家財を守る方法 被災した際に保険請求を上手にするコツは?」でもお伝えしたように、証拠写真を残しておくということが大切です。できれば全体が分かる写真と近影と複数枚あるとよいでしょう。

保険会社の現地での連絡先を控えておいて必要書類などを事前に確認しておくと確実です。

海外旅行保険への加入は旅行会社や空港でもできますが、ネットで加入すると保険料が安価になる場合が多いです。クレジットカードに保険が付いている場合は補償を確認し、足りない部分をネット保険で補充すると補償の無駄が省けます。海外旅行保険は自宅から加入しておけば、空港への道中の事故もカバーできるのでよりおトクです。

シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

外資系投資銀行を経て、スイスのファミリーオフィスでウェルスマネジメントに従事。日本人の海外移住や資産運用、海外富裕層の日本移住のサポートも。著書に『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏の翻訳書を多数出版、『ホンマでっか⁈TV』等TV出演多数 お仕事の依頼は fp@yokohanawa.com へお願いします。花輪陽子のシンガポール富裕層の教え https://www.mag2.com/m/0001687882.html 花輪陽子のnote https://note.com/yokohanawa 

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