【キーピング vs. スムーザー】シワを伸ばすだけじゃない!じつは黄ばみ防止にもなる仕上げ剤対決
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。
嫌いな家事堂々殿堂入りのアイロンがけ。
そんなアイロンがけを手助けしてくれて、だれでも簡単に衣類を美しく仕上げてくれる便利アイテム「アイロン用の仕上げ剤」(衣類用スプレーのりともいう)
少しくたびれた綿のシャツだって、仕上げ剤を使うとハリよくパリッと清潔感が増します。
あまり知られていませんが、黄ばみや汗じみも防いでくれる優れものなんです。
そんな便利なアイロン用仕上げ剤で有名なものといえば、花王の「キーピング」と「スムーザー」ではないでしょうか?
ふたつの商品にはどんな違いがあるのか?
どちらが簡単にシワを伸ばすことができるか確かめてみました。
仕上げ剤(衣類用スプレーのり)を使う利点
大きな利点は2つ
仕上がりが良くなる
クリーニングに出したようなシャキッとした質感のシャツに自宅で簡単に仕上げることができます。
また、よれよれになったニットなどのハリも蘇らせたり、光沢を与えてくれるのも大きな利点
汚れを防いでくれる
スプレーのりは衣類の表面をコーティングしてくれるので、汗じみや黄ばみなどの汚れ防止にもなります。
キーピングとスムーザーは何が違う?
アイロン用仕上げ剤としてよく知られている「キーピング」と「スムーザー」
同じ花王の商品で、厳密にいえば「スムーザー」もキーピングシリーズのひとつです。
なぜ似たような商品が共存しているのかといえば、じつは用途が若干違うからです。
どちらを使えばいいの?と、疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれません。両者の違いを挙げてみますね。
【スムーザーの成分】
水
プロピレングリコール
水溶性ポリマー
耐熱性ポリマー
シリコーン
防腐剤
香料
【キーピングの成分】
水
耐熱性ポリマー
プロピレングリコール
水溶性ポリマー
シリコーン
防腐剤
香料
じつは入っている成分はまったく同じで、違うのは配分だけです。
基本的に成分表は配合量順に表記されるので、キーピングのほうが耐熱性ポリマーの含有量が多いということです。
この「耐熱性ポリマー」とは何か?というと、主成分は「でんぶん」。衣類をパリッとさせる「のり」の役割を担っている成分です。
なので、キーピングの方がパリッと仕上がるだろうなというのが成分を見ただけでわかります。
では、百聞は一見に如かず。
実際に使ってみて「キーピング」と「スムーザー」の違いを確かめてみます。
キーピング vs. スムーザー
麻のシャツに20cmほど離した状態で8回スプレーして、アイロンを2.5往復させてみた結果です。
まずはキーピングから
キレイにプレスされていて、パリッとした硬めの仕上がりです。
次はスムーサー。
こちらもキレイにシワが伸びています。
若干ですが、スムーザーのほうがキーピングよりも素早くシワがのびて仕上がりはふんわりです。
違いがわかりにくかったので、後身ごろの広い面で同じように試してみました。
スムーザーのほうが小じわがよく取れているのがおわかりいただけるでしょうか?
スムーザーは簡単にシワがのびて、パリッというよりもしなやかでやわらかい仕上がりになっています。
キーピングはシワを伸ばすには少し時間がかかりますが、パリッとハリのある仕上がりになっています。
シャツのキーピング、ニットのスムーザー
綿のシャツやシーツなどシャキッとハリよく仕上げたい場合は「キーピング」
初心者さん向けでシワが簡単にのびて柔らかく仕上げたいブラウスやニットなどに向いているのが「スム–ザ−」です。
どんな衣類にアイロンをかけることが多いかで仕上げ剤を選んでみてください。満足度が変わってきますよ。
アイロン用仕上げ剤はだれでも簡単にシワを伸ばすことができ、衣類の表面をのり剤でコーティングするので、汗じみや黄ばみもできにくくなります。
アイロンがむずかしいなと感じている方はぜひ使ってみてくださいね。