WBOスーパーフェザー級タイトルマッチを控えた両者
2023年8月12日にWBOスーパーフェザー級王座を懸けて行われたエマヌエル・ナバレッテvs.オスカー・バルデス戦は、大差の判定でナバレッテがタイトルを防衛した。両者は「この世代で最も熟練したメキシコ戦士」とされ、今週末、アリゾナ州フィニックスのフットプリント・センターで再び対戦する。
38勝(31KO)2敗1分のチャンピオン、ナバレッテは、空位となったWBOライト級王座をめぐって5月にデニス・ベリンチクに判定負けした。その後、同スーパーフェザー級王座を防衛するために戻ってきた。ナバレッテは4階級制覇こそ果たせなかったが、130パウンドの頂点に立つことを目指している。
一方、フェザー、スーパーフェザーと2階級を制したバルデスの戦績は32勝(24KO)2敗。2度、130パウンドのチャンプとなり、ナバレッテに判定負けした雪辱を果たすことを願ってきた。
ナバレッテはメキシコの山中で、バルデスは米国カリフォルニア州サンディエゴでキャンプを張った。
エマヌエル・ナバレッテは言う。
「メキシコ人vs.メキシコ人の戦いは、プライドがかかっている。バルデスと俺は、それがこの戦いにさらなる意味を加えることを理解している。我々はお互いのことをよく知っているので、さらに良い試合になると信じる。ファンが喜ぶファイトになるさ。バルデスを相手にするなら、限界まで己を追い込まなければいけない。だから、懸命に取り組んできた。試合の後半はテクニックよりもフィジカル、そしてパンチに耐える準備ができているかが、明暗を分けるだろう。
ベリンチク戦で、自分に何が起こったかは知っている。物議を醸すようなことは何もなかった。いつか、俺はライト級に戻りたいと思っている。再びライト級で戦えば、ベリンチク戦よりも強い自分を示せるさ」
オスカー・バルデスも話した。
「今、とても良い気分です。戦士と再びリングを共有できること、そしてWBOスーパーフェザー級王座を獲得する機会を得られることに興奮しているのです。
私は、ロードワーク、スパーリング、あるいはただコーヒーを飲んでいる時――すべてに感謝し、あらゆる瞬間を楽しんでいます。
前回のナバレッテ戦では何が間違っていたのかを見つめ、反省し、ミスを正すために懸命に取り組んでいるところです。最大の過ちは、相手をノックアウトしようとした事ですね。私はファンが払ってくれたものに見合ったものを提供したいと常に思っています。KOに拘り過ぎたんですね。今回は、より賢く戦いますよ。誰もが二度目のチャンスを得られるわけではありません。最大限に活用させていただきます。日々を無駄にはしません。
アリゾナのファンは信じられないほど好意的です。私のキャリアの中で思い出に残る夜のいくつかは、当地で行われており、フィニックスの観客に喜びを味わってほしいものです」
メキシコvs.メキシコ。激しい打ち合いになりそうだ。