【ランニングフォーム】陥りがちな目線の位置!
|景色が良いと、遠くを見がち
走っていると、体調も悪くないのにタイムがなかなか伸びない、そんな相談を受けることがあります。そこにはランニングフォームの崩れでは無い、他の原因があります。それが目線です。特に見通しの良いコースで起こりがちで、今回は陥りがちなランニングフォームについて紹介します。
|目線はまっすぐに
正しい姿勢で立つと地面と平行に目線は保たれます。しかし走るとなると、少し前に倒れ込む(前傾姿勢)ことで、スムーズな足運びが生まれます。従って目線も平行から少し目線も下がります。山登りで言われる話ですが「頂上を見ないように」と言われることがありますが、メンタル以外では、上体が起き、歩が進みにくくなるからです。
|地面と平行に目線は行きがち
走り始めの頃は正しい姿勢を保ち、良いランニングフォームを維持しようとするがあまり、目線が逆に上がり、身体が後ろ側に傾く(後傾姿勢)ので、脚は前に振りやすくなりますが、身体(体幹)が残ってしまい、スピードが上がり難くなります。
|遠くを見渡せるコースでは目線が上がりがちになる
走るコースに寄りますが、川沿いの土手や道が開けている直線道路では、遠くの景色を追うので、自然と視線が上がります。景色が見渡せると気が紛れたり、気分展開にも繋がり、長く走り続けやすくなります。一方で、知らず知らずに視野が広がるので目線が上がり後傾姿勢になりやすく、気が付くとラップタイムなど伸びないケースが起こります。
そこで目線を良い姿勢のまま、前方の地面を見ることで元のスピードに戻りやすくなります。言わば体幹の前傾後傾はスピードをコントロールするレバーのようなものなので、気づいたら修正をしましょう。
Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
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